アニメ「【推しの子】」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほか※ABEMAで地上波同時配信、ディズニープラス・DMM TVほかで見放題配信)の第十話「プレッシャー」が、6月21日に放送・配信された。第十話では、ルビー(CV:伊駒ゆりえ)ら新生「B小町」が「ジャパン・アイドル・フェス(通称:JIF)」に向けてレッスンに明け暮れる。そんな中、有馬かな(CV:潘めぐみ)が葛藤を吹っ切りステージに向かう姿が描かれ、かなの新人アイドルとしてのリスタートにワクワクさせられた。(以下、ネタバレがあります)
イヤイヤながらもセンターへ
同作は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で2020年から連載されている赤坂アカと横槍メンゴによる人気漫画が原作。非業の死を遂げた主人公の青年が前世の記憶を持ったまま、“推し”ていたアイドルの子どもに生まれ変わるも、数年後に熱狂的なファンに母親であるアイドルを殺されてしまい、犯人に情報提供したと思われる父親に復讐(ふくしゅう)するために奔走する姿を描く。芸能界の華やかな部分とシビアな部分を描いており、斬新な設定や先の読めない展開で連載開始直後から話題を集めている。
第十話では、ルビーとMEMちょ(CV:大久保瑠美)からセンターポジションを頼まれたかなだったが、過去のトラウマから固辞する。だが、2人の壊滅的な歌唱力を知り、イヤイヤながらも務めることに。一度は引き受けたものの、スター街道から転げ落ちて没落した経験から自己肯定感の低いかなは、「私なんかがいるポジションじゃない」という思いを抱える一方、「芸歴の長い自分が2人を支えなければ」という責任感で自らを奮い立たせてレッスンに臨む。
ルビーの言葉に吹っ切れたかな
“JIF”当日、楽屋に向かった3人は舞台裏の煩雑さに圧倒される。舞い上がる2人に対し、かなは「芸歴17年の私が引っ張らないと」というプレッシャーと戦いながら本番を待つ。本番直前、かなの元にやってきたルビーは「やばいやばい。めちゃくちゃ緊張してきた」とベソをかきながらも、握った手の冷たさから、かなも緊張していることを見抜く。
「一人じゃない」と励ますルビーに対し、かなは3人だからこそプレッシャーを感じていること、2人にかつて自分が感じた失敗した時の思いをさせたくないことを打ち明ける。
すると、ルビーはかなに「私にとって先輩はどこにでもいるただの新人アイドル。こけて当たり前。楽しく挑もうよ」と激励。ルビーの言葉に吹っ切れたかなは、気持ちを新たにステージに上がる。
残念ながら現実世界でSNSなどを見ていると「子役時代は良かった」「大人になって変わっちゃったね」「昔の方がかわいかった」など、有名子役の“その後”に対して心ない声を上げる匿名の傍観者は多い。子役から大人の俳優へ…というより、違う道を見つけて芸能界を去る人も少なくない。だからこそ、かなが“雑音”やプレッシャーに打ち勝ち、“重曹ちゃん”から脱皮し、新人アイドルグループのセンターとして決意に満ちた“リスタート”を切る姿には、見ているこちらの心も躍りっ放しだった。
SNS上でも「苦悩する姿に惹かれる」「かなの心情かなり掘り下げてて好き」「自虐とプレッシャーとB小町に対する想いが泣ける」「新人アイドル有馬かな楽しみ」など、かなの心情に寄り添いながらリスタートした彼女に対するエールのコメントがあふれた。
◆文=ザテレビジョンアニメ部
▼Disney+で「【推しの子】」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/oshi-no-ko
▼DMM TVで「【推しの子】」を見る
https://tv.dmm.com/vod/detail/?season=exeegpzuvbsr474crvddwhfvt
KADOKAWA アニメーション
発売日: 2023/06/28