木村拓哉が主演を務めた“月9ドラマ”「風間公親-教場0-」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。 6月26日に放送された特別編ですべての幕を閉じた。今回は、風間(木村)の指導官室のデスクだった幸葉(堀田真由)を振り返る。(以下、ネタバレを含みます)
「風間公親-教場0-」とは
同作は、長岡弘樹の小説を原作に、2020年と2021年に新春SPドラマとして放送された「教場」「教場Ⅱ」の前日譚。風間公親(木村)が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に刑事指導官として当たっていた時代を描いた。
風間とバディを組んで実際の殺人事件の捜査を通してスキルを学ぶ“風間道場”に送り込まれる新人刑事役には、赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、白石麻衣、染谷将太。また、神奈川県警捜査一課の事務員・伊上幸葉を堀田真由、捜査一課の刑事・谷本進一を濱田崇裕(ジャニーズWEST)、同じく刑事・尾山柔を結木滉星、神奈川県警本部捜査一課調整官・眞堂丈史を小林薫、通称・風間道場を考案した神奈川県警警察学校の学校長・四方田秀雄を小日向文世が演じた。
幸葉が自作したブロック玩具のミニチュアを通して新人刑事の足跡を振り返る
特別編は、風間と5人の新人刑事たちの足跡を振り返る構成だった。その日々の中、幸葉は新人刑事たちが関わった事件をモチーフにブロック玩具を自作。谷本と尾山は、新人刑事たちから、そのブロック玩具を見て事件解決のヒントや真相の気づきをもらったと聞いていたことを明かした。
そんなブロック玩具を自作するきっかけは、瓜原(赤楚)が風間道場に入門する前、風間から「これから来る新人刑事のことをよく観察してくれ」「事件は常にその刑事の本質と結びついている」と言われたことからだと幸葉。
確かに物語は、事件と新人刑事の姿がつながり、それを経て風間が成長させていくおもしろさがあった。
そのなかで、幸葉の存在もキラリと光っていた。とらえどころのない感じだが、瓜原には「身だしなみに隙があると犯人になめられますよ」と指摘したり、真面目過ぎる隼田(新垣)におもちゃを通しつつ「スマイル」とリラックスさせるようなことを言っていたり。過去話を改めて見返すと、幸葉が新人刑事たちを“観察”していたからだと分かる。
TCエンタテインメント
発売日: 2024/01/17
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