6月27日にスタートしたドラマチューズ！「なれの果ての僕ら」(毎週火曜深夜0:30-1:00ほか、テレビ東京系ほか)。導入ともいうべき第1話でありながら、予測不可能な展開が連続した。衝撃の“チュートリアル”と迫真の演技に、Twitterではトレンド2位を獲得。早くも第2話への期待が高まっている。（以下、ネタバレを含みます）
「なれの果ての僕ら」とは
同ドラマは、「週刊少年マガジン」および「マガジンポケット」で連載・配信された内海八重の漫画が原作。同窓会に集められたクラスメイト23人を襲うのは、誰も予想だにしていない監禁劇だった。極限状態に追い詰められたときに暴かれる、人間の“狂気”を克明に描いた衝撃のサスペンス作品だ。
主人公のネズ(真田透)を演じるのは、NHKドラマ「麒麟がくる」などに出演したHiHi Jets・井上瑞稀。さらに監禁事件の首謀者であり、“人間の善性”への興味から残虐な実験始めた夢崎みきおという難しい役柄を、実力派俳優・犬飼貴丈が演じる。
平穏な学生たちの日常が、「思い出の校舎」で一変する…
物語の導入は、子ども時代の回想から始まった。「みきお、また実験しているの？」と女性に呼びかけられる少年は、じっと金魚鉢を見つめる。金魚鉢の水には鮮やかな赤がにじんでいき、何らかの液体を投入した様子。その結果を、少年はじっと見つめ続ける。
突如場面は切り替わり、警察と報道機関が入り乱れる緊迫した状況に。「3日間に及んだ小学校の廃校での立てこもり事件は、SHITの突入を持って解決となった」固い女性の声がナレーションとして入り、凄惨(せいさん)な事件の概要を伝えている。淡々とした声はさらに、「事件発生直後に、1名が硫酸による科学熱傷および呼吸困難により死亡。同日、さらに3名が毒物により中毒死…」と驚くべき被害の大きさとむごすぎる死因を列挙していく…。
「事件当日」というテロップとともに、場面はさらに移り変わる。高校生の“ネズ”こと真田透は、小学校時代の友人である夢崎みきおの招待で同窓会へ出席することに。舞台はすでに廃校となった小学校の校舎。久しぶりの顔と再会して、それぞれの思いがけない成長や近況を聞いてテンションが上がっていく。楽しい同窓会になると、ここまでは誰もが信じていた。
いまやYouTuberとして活躍する杉田将矢(新原泰佑)や、ムードメーカーだった“タカポン”こと中座貴司(ニシダ・コウキ)、保護者役として来てくれた当時の先生・桜庭橋子(我妻三輪子)と共に盛り上がっていると、突如学校のチャイムが鳴り響く。そして満を持して、ロッカーから同窓会の発起人・みきおが現れる。
「バアー！」とおどけた調子でロッカーから飛び出してきたみきおを、全員は驚きつつも笑って迎えた。みんなを驚かせるため、朝9時からロッカーに入っていたというから驚きだ。「今日は来てくれてありがとう」とあいさつするみきおに、周囲から「当たり前だろ。俺たちは“最高の6年2組”だ」と声がかかった。
全員がそろったかに見えたものの、クラスメイトの1人・谷口純太(松原冬真)の姿だけが見当たらない。「なにやってんだあいつ」とクラスメイトが口にする中、みきおが「もう来てるよ。ずーっと一緒にいたんだ」とロッカーを見やる。
タイミングを外した谷口を笑って出迎えようと、お調子者の将矢が率先してロッカーを開けた。しかし転がり出てきたのは、バラバラになった遺体。予想だにしないできごとに教室はパニックとなったが、みきおだけは平然と手を打って「はいはーい、静かに。僕が殺しました」と告げるのだった。
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