7月8日に「ツギクル芸人グランプリ2023」決勝(フジテレビ系)が行われ、年間700ステージをこなす漫才コンビ・ナイチンゲールダンス(中野なかるてぃん、ヤス)が優勝に輝いた。
放送終了後の優勝者囲み取材では、江戸時代から7代続く医者の家系の一人息子である中野とヤスのコンビ結成のきっかけから、共にファイナルステージで戦ったひつじねいり・細田祥平から、ファイナルステージ前にヤスがアドバイスを受けていたことなどが語られた。
また、優勝したナイチンゲールダンスには賞金100万円の他、優勝者特典として民放キー局5局でそれぞれ2番組、計10番組への出演権が贈られた。
今年で4回目の開催となる同大会は、今後の芸能界で活躍が期待される芸人の発掘を目指すお笑いコンテスト。各芸能プロダクションが、地上波のプライムタイムの番組レギュラーを持っていない芸人を推薦し、70組の芸人たちで予選会を実施。
決勝にはインテイク、さんだる、ツンツクツン万博、さすらいラビー、三日月マンハッタン、群青団地、TCクラクション、ファイヤーサンダー、ママタルト、ひつじねいり、ゼンモンキー、徳原旅行、まんじゅう大帝国、パンプキンポテトフライ、ナイチンゲールダンスの15組が進出し、ファイナルステージをナイチンゲールダンス、ツンツクツン万博、ひつじねいりの3組で争った。
「やっと獲れたという気持ちでいっぱい」
優勝した気持ちを聞かれた中野は「本当に出て良かったと思いました」、ヤスは「これまで一個も賞が獲れていなかったので、やっと獲れたという気持ちでいっぱいでした」と喜びのコメント。中野は「7年間ずっと“NSC首席”という肩書しかなかったので、“ツギクル芸人チャンピオン”と名乗れるのはかなりうれしいです」と優勝をかみ締めた。
続いて、決勝戦を振り返り、ヤスは「ファーストステージ終わり、ひつじねいりの細田さんに『声をもっと大きくした方がいいよ』と言われて、ファイナルステージはちょっと大きめでやったらすごくウケたんです。(終わってから)なんでこんなこと言ってくれたんだろうと聞いたら、『ペース乱さないかなと思って』と。悪意100%でした(笑)」と、一緒に住んでいたこともあるという細田のアドバイスが、良い結果をもたらしたことを告白した。
結成理由は「なかるてぃんの声に引かれて」
また、記者からコンビ結成のきっかけを尋ねられ、ヤスは「なかるてぃんが、江戸時代から7代続くお医者さんの家系の一人息子なんですけど、僕がなかるてぃんの声に引かれて、大学のお笑いサークルの活動の中で誘いました」と説明。中野は「僕の方が学年が一つ下で、喋ったこともない状態でTwitterのDMに『漫才しようや』と送られてきました」と明かした。
中野を相方に選んだ決め手である“声”について、ヤスは「僕、Hey! Say! JUMPの知念(侑李)くんが好きなんですよ。なかるてぃんの声が、声変わりする前の知念くんのキーと全く同じだったんです。『知念くんじゃん!』と思って、すぐにアプローチさせていただきました」と回想し、中野が自慢の声で「風を切れ~」と、知念が担当する一節を歌ってみせた。
さらに、医者の家系である中野に、「芸人になることについて、家族から反対はなかったか?」と質問が。中野は「高校3年生のときに『弁護士になりたい』と父親に言ったら褒められたんです。『自分のレールを選べて偉い!』と。でも、その4年後に芸人になると言ったら、『そんなところにレールはない』と言われました(笑)」と話しつつ、「今はなんとか応援してもらえています」と明かした。