岡田准一「松本君がぐちゃぐちゃになる芝居を見られたので、僕の役割は果たせた」松本潤と静岡ロケを振り返る<どうする家康>
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第26回「ぶらり富士遊覧」が、7月9日に放送された。一部のシーンは雄大な富士山が望める静岡で、4月にロケが行われ収録。ロケを終えた感想、そして今後の見どころについて、松本、岡田准一からコメントが到着した。
乗馬シーンは、少し年上の兄と弟のような気持ちでやりました
――静岡県でロケを終えていかがですか?
松本:撮影したのは、家康が信長さんに富士山を見ていただこうとする「おもてなし」のシーンだったのですが、僕自身、こんなに近くで、きれいな富士山を見たのは久しぶりで、ロケに来られて本当に良かったと思いました。信長さんと2人での乗馬シーンも、時代劇らしくて、気持ちよかったですね。
第26回からは、「本能寺の変」という大きな事件に向かう流れが描かれていくのですが、その始まりに、信長さんと2人で楽しそうに馬に乗ったり、富士山を見ながらお茶をたてたりといったシーンを、現地で撮影できて感慨深かったです。作品の中でも重要な、意味のあるシーンになりますので、ドラマをご覧になる皆さんにも楽しんでいただけたらと思います。
岡田:「どうする家康」は、LEDウォールという最新設備のあるスタジオでの撮影がメインなので、僕もこの作品でロケに行ったのは数回なんです。富士山で、信長が家康からもてなされたのは史実と聞いているので、まさにその場所に来て芝居ができたのは良かったですね。乗馬シーンは、少し年上の兄と弟のような気持ちでやりました。お昼にいただいた富士宮焼きそばもおいしかったです。
――今後の見どころを教えてください。
松本:「本能寺の変」は、日本史を学んだ人ならきっと誰もが知っている事件です。その有名なエピソードを、今回「どうする家康」がどのように描き、また信長さんと家康の内面がどのように描かれるのかについては、僕自身ずっと楽しみにしていた部分でもあります。ご覧になる皆さんが、今回の「本能寺」をどうご覧になり、解釈してくださるか楽しみですし、何より、自分たちが芝居で表現したものを、多くの方に楽しんでいただけたら幸いです。
岡田:家康が、自分が思い描く天下というものを強く意識するのが「本能寺」。信長とは思い描く未来が違うということに家康が気づくシーンがあって、僕はそこをすごく大事だなと思って演じました。「信長超え」と言ったら変ですけど、「本能寺」で3回目くらいのギアチェンジがあり、家康は「第3形態」になります。ちょうどそのあたりから、皆さんが知る天下人・徳川家康になっていく。そのギアチェンジのきっかけとしての僕の役割は、ここで家康の心に何を残せるかということに尽きると思ってやってきました。
実は2日くらい前の撮影で、松本君がぐちゃぐちゃになる芝居を見られたので、僕の役割は果たせたのかなと思っています。ここから「どうする家康」はもっともっと面白くなるので、ぜひ楽しみにしていてください。
第27回「安土城の決闘」あらすじ
信長(岡田)を討つ計画を明かした家康(松本)に、驚く家臣一同。並々ならぬ家康の決意に、家臣団の意見は賛成と反対で真っ二つに割れるが、忠次(大森南朋)は、家康の決断を信じようと諭す。家康たちは富士遊覧の礼にと、信長から安土城に招かれる。その酒宴の席で、家康は魚料理がにおうと言いだした。信長は、接待役の明智(酒向芳)を激しく叱り、宴席から外してしまう。その夜、信長と2人きりになった家康は――。