「遺留捜査」“糸村らしさ”健在で初回最高視聴率15%の好発進!
7月13日に初回2時間スペシャルで放送された「遺留捜査」(テレビ朝日系)の平均視聴率が、13.1%を記録したことが分かった。瞬間最高は夜9時26分に記録した15.0%で、現時点では7月期連続ドラマでトップに立った。(数字は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)
本作は、事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、事件そのものを解決するだけでなく遺族の心情をも救う優しさと、超マイペースで空気を読まない不思議キャラで視聴者をとりこにしてきた刑事・糸村(上川隆也)の活躍を描く人気シリーズ。
これまで連続ドラマ3シーズン、スペシャルドラマ4本が6年にわたって放送されており、満を持して2年ぶりに連続ドラマ第4シーズンとして復活する。
13日の初回SPは、神戸港を周遊する遊覧船で爆発が起き、乗員乗客を人質に取る事件が発生。犯人は陸上から船内の動きを監視していると無線を使って警告し、犠牲者を出したくなければ1時間以内に2億円を用意しろと、運航会社“黒沢興産”を脅迫する。
黒沢興産の本社が京都にあることから、特別捜査対策室も動きだす。その“特対”メンバー、神崎莉緒(栗山千明)は神戸港に急行。双眼鏡で遊覧船を確認すると、謎の男がデッキから自分に向けて手旗信号を送っていることに気付く。「あ、か、い、…?」
実は、手旗信号を送った男こそ、警視庁月島中央署の刑事・糸村聡(上川)だった。糸村は旅行中に偶然この事件に巻き込まれたのだが、船上から見えた不審な車について莉緒ら捜査員に伝えようとしていたのだった。
その後、要求通り、時間内に黒沢興産から2億円が用意され、無事に解放された乗客たち。その中から、手旗信号の男を見つけた莉緒は、彼が刑事だと知り驚く。しかも、糸村は爆発現場で燃えかけの細い和紙を拾ったから、科捜研に回してくれと依頼。
捜査に役立つ遺留品とも思えず、糸村のことをかなりの変わり者だとあきれる莉緒。そして、京都府警に派遣されてきた科捜研係官・村木繁(甲本雅裕)は、紙片の鑑定を依頼され、「まさか、あの男? いや京都にいるわけがないぞ」と糸村のことを思い出し、身震いしていた。
間もなく事件の指揮を任された特別捜査対策室室長・桧山亘(段田安則)は、黒沢興産と、遊覧船に乗っていた代議士・長部麗子(財前直見)の間に、知られざるつながりがあるのではないかとにらみ、特対刑事の佐倉路花(戸田恵子)や雨宮宏(永井大)らに彼らの周辺を探らせる。
一方の糸村は、例によって遺留品の和紙のことばかりを調べている始末だったが、その線でたどり着いた人物こそ、黒沢興産の創業者である黒沢恒之助(伊東四朗)だった…というストーリー。