![明智光秀(酒向芳)](https://thetv.jp/i/nw/1149676/12024906.jpg?w=1284)
家康が目の上のたんこぶだとは思っていなかった
――今回の明智光秀にとって家康や信長どのような存在だと捉えていますか?
今回の脚本を読むまで、明智にとって家康が目の上のたんこぶだとは思っていなかったので、そんなに家康という人物を気にしないといけないのか、と思いました。信長は明智自身が支持している人物で、その人を足掛かりに上へ登っていくということなので、どうやって取り入れるかということは常に考えていたと思います。
――宴席から外された後、家康に謝りに行くシーンはどのような思いだったのでしょうか?
恥かかせやがって、という思いだったと思います(笑)。明智はそもそも毒を入れていない訳ですから、「お前があの時に変な匂いがすると言わなければ」と恨んでいたと思います。
周りの俳優さんが一緒にいるからこそ演じ切ることができた
――明智光秀を演じてみて、ご自身と共感できる部分はありますか?
今回描かれている明智のような嫌味な部分や人を見下したような部分というのは自分の中にもありますし、それは人間なら誰しも持っているものだと思います。それを表現することが私の仕事で、表現するためには脚本を読んだ時に自分の中で「分かる!」と共感していかなければいけないと思っています。分からない場合は表現できないですし、演出の方から指示を受けても自分の中にないものは表現できないですから。自分の中にあるものであればどんなに嫌なものであっても出しますし、そういう意味では明智に共感できた部分はあります。
――本能寺の変にはどういう思いで臨みましたか?
今回に限ったことではありませんが、撮影はシーンの順番通りには進められないので、気持ちの組み立てがなかなか難しいです。あとは、本能寺の変で言えば、スタジオ撮影でしたし、実際に火の粉が飛んで来るわけでもないので、自分の想像で補うしかなくて。
でも、やっぱり周りの俳優さんたちが一緒にいるからこそ、演じ切ることができたと思います。特にエキストラの方や擬闘をやってらっしゃる方々は、自分の目の前で本当に戦ってくれているので。本気でやってくださっている中に自分がいると、否応なしにそういう気持ちにしてもらえます。
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