伊藤沙莉がヒロインを務める、2024年度前期連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合ほか)。この度、伊藤演じる主人公・猪爪寅子と一つ屋根の下で暮らす「猪爪家の人々」のキャストに石田ゆり子、岡部たかし、上川周作、森田望智、仲野太賀が決定したことが発表された。
「虎に翼」あらすじ
昭和のはじめ、日本初の女性専門に法律を教える学校ができる。そこへ集ったのは、当時の日本のどこにも収まれない、溢れ出す何かを抱えた女性たちだった。この物語の主人公・猪爪寅子も、そんな収まれない女性。周囲から“魔女部”と陰口を叩かれた女性だけの学び舎で、彼女たちは自らの道を切り開くため法律を学んでいく。
昭和13年、卒業生から日本初の女性弁護士が誕生。寅子もその一人として日本中から注目され、憧れの的に。しかし弁護士として意気揚々と世に出た彼女たちを待ち受けていたのは、戦争へと突き進んでいく日本だった。法学という社会に羽ばたく翼を得たはずが、それを使える場は急速に消えてしまう。
昭和20年、焼け野原に立つ寅子は全てを失っていた。明日生きるために頼れるのはかつて学んだ法律だけ。彼女は裁判官になることを決意し、戦争で親を亡くした子供や苦境に立たされた女性たちのため、家庭裁判所の設立に奔走することになる。そして、寅子はついに裁判官に。彼女とその仲間たちは、政治でも経済でも解決できない、追いつめられた人々の半径5メートルの世界を見つめ、その苦境から救うため情熱をもって向き合っていく。
物語を彩る「猪爪家の人々」
石田が演じるのは、寅子の母・猪爪はる(いのつめ・はる)。料理と整理整頓が得意で、猪爪家の家計も家事も完璧に管理するしっかり者。常に現実的で、寅子には早く結婚してほしいと思っており、夢を語る寅子に厳しいアドバイスをすることも。末っ子の直明(なおあき)にだけは甘いという役どころだ。
寅子の父・猪爪直言(いのつめ・なおこと)を演じるのが岡部。銀行に勤め、3人の子供の父として猪爪家を支える。大抵のことは笑って許してくれる優しい父だが、妻のはるには頭が上がらない。法律を学びたい寅子の夢を応援する。
そして、上川が演じるのは寅子の兄・猪爪直道(いのつめ・なおみち)。寅子の親友・花江に一目ぼれをして婚約をしており、妹の結婚を心配しているが、好きなことをしてほしいとも思っている、人が良く妹思いの兄だ。
そんな兄・直道と婚約する寅子の女学校の同級生、米谷花江(よねたに・はなえ)役を務めるのが森田。女学生のうちに結婚することが夢で、妻として必要なものを全て習得し、家庭で一番になりたいと願う。寅子の親友から、やがて家族となる役どころだ。
また、仲野が演じるのは、猪爪家に下宿している書生・佐田優三(さだ・ゆうぞう)。早くに両親を亡くし、弁護士だった父に憧れて大学に通うが、高等試験(現在の司法試験)にはなかなか合格できない。昼は銀行で働き、夜は大学で勉学に励んでいる。
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