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1つ年齢を重ねた夏。草彅剛の40代を振り返ってみると【連載】草なぎ剛のお気楽大好き!Vol.295

2023/08/02 17:40

発売中の「月刊ザテレビジョン9月号」掲載の連載「草なぎ剛のお気楽大好き!Vol.295」では、7月に49歳の誕生日を迎えた草彅が40代を振り返る。自身の身に起きた転機を中心に、話題となったドラマや映画への思いを語ってくれた。

大きな作品が続く多忙な日々

公園でリラックスモード
公園でリラックスモード撮影=諸永恒夫


先日誕生日を迎えました。年齢ですか? 28歳です。永遠のアイドルなので…というのは冗談。40代ラストの一年に突入しました。数字だけ見ると、こんな年まで生きてきたんだなという驚きもあるし、でも全く年齢とか関係ない職業なので、もっと先にいる先輩方を見ると、まだまだ僕なんてひよっこなわけで。いつまでも舞台に立ちたいけど、体は10年前と同じというわけにはいかない。以前は気合で乗り越えていけたけど、ちょっとでも不摂生したら体が動かなくなるという現実もある。夢と現実のはざまにいるみたいな感覚もあるのかな。年相応に生きてる瞬間ももちろんあるはあるんだけど、着々と時は過ぎていってるんだなという刹那的でもあり。それが故に、挑戦することとか、何かを続けていくことの大切さを考えたりはしてますね。特に最近は、途切れずに大きな作品に入っていて、今まで以上に自分の中ですごい濃いものになるっていうか、自分がすることがかけがえのないものになっていく実感があるんですよ。それがなんかね、いい流れなのかなって思います。

40代で訪れた環境の変化

散歩でリフレッシュ
散歩でリフレッシュ撮影=諸永恒夫


僕の40代を一言でいうと、「転機」。人生の大きな転機。それはグループが解散したりとか、プライベートでも自分が結婚したりとか。もちろん20代30代もいろいろあったけど、仕事、プライベート共に次への変換期というか、特に大きな変化があったのはこの10年だったんじゃないかと思う。
ただ、その環境が変わることも自分が選んできた結果であって。だから今、僕はここにいる。今になってみたら、大きな山だったなと思うけど、渦中にいるときはあまりよく分かってなかった。ただ自分のやりたいことをやってきていたって感じで、流れに身を任せることもあったし、応援してくれる方々もいて心強いっていうのは大きな助けになっていたんだけど、そのときそのとき素直に行動してきたって感じで。
別に悩むとかでもないんです。頭抱えて考えてもどうにもならないことだから、どうしよう…とかじゃなくて、楽しいのはどっちかな? みたいな。だから、ツラいことって実は僕の人生においてないんですよね、今考えると。40代はない。むしろ20代とかの方があったかもしれない。それが何かは言えないけどね。環境が変わって、SNSやYouTube、配信番組など新しいこともいろいろ始めたけど、それもそんな大げさなことではなくて。そのときできること・・・そのときはテレビのお仕事がなくなってきたから、何か発信するにはそういうところしかなかったからやるって感じで、常にその時々の状況において、楽しくベストなことは何だろうっていう結果で。やってみたら楽しかった、みたいなことかな。
だから基本ポジティブだよね。みんなポジティブの中で生きていた方がうまくいくと思うよ。それが重なって成功すると思うわけ。ほら、物事なんて何でも一面じゃないじゃないですか。何か失敗したら成功もあるし、成功してる裏には必ず失敗もある。どこかの偉い人がよく言ってるでしょう。例えばそこで失敗したとしても、後にそれが成功の種になることも大いにあるって。だからさ、人生なんて本当に分かんないよね。分かんない分、ポジティブにいた方がいいって。40代は本当にそういうふうに思った。元気があれば何でもできると思うんだよ。時には計算したり考えないといけないこともあると思うけど、にしても、何より元気でしょ!って。成功と失敗とかポジティブとネガティブなんて表裏一体。どうやってそれをポジティブ面にしていくかは人生のテーマだよね。
誰だっていつかは体が動かなくなるんだから、最後の最後までどうやってポジティブという面を表に出していられるかという勝負。だから、小さいことでクヨクヨしなくていいんですよ。失敗や挫折から学ぶことはたくさんあるから、めげずに日々精進していこうよ、40代。今はそんな気持ちでいます。

俳優としての転機は・・・?

滑り台で童心に帰る!?
滑り台で童心に帰る!?撮影=諸永恒夫


 俳優としての転機でいえば、評価されたのは映画「ミッドナイトスワン」('20年)。でもそれも、今までの積み重ねがあってああいうお芝居ができたわけですよ。どの作品でもうまくいかなかったなとか、あのシーンはああした方が良かったかなとか、その積み重ね。舞台なら「アルトゥロ・ウイの興隆」('20、'21年)も転機になってると思う。ドラマでは復讐シリーズの3部作ができて本当に良かった。「銭の戦争」('15年)、「嘘の戦争」('17年)、「罠の戦争」('23年全てフジテレビ系)は40代の僕にとってとても大きな作品になった。
 でもね、僕は今出ている作品が自分の最高峰で、代表作だと思ってやっているんですよ。作品って、自分の集大成だと思うわけでね。結局、よく言われる話だけど、近道なんてなくて。何も無駄なことはないって思いたい自分もいるけど、本当にそうなんだなと実感しているところだったりします。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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