発売中の「月刊ザテレビジョン8月号」掲載の連載「草なぎ剛のお気楽大好き！Vol.294」では、斉藤和義とのエピソードや、夏のファッションのこだわりなどをトーク。
斉藤和義さんとギター談義も
ＡＢＥＭＡの配信番組「７・２新しい別の窓」（ななにー）が10月からリニューアル。月に一度の７・２時間生放送は６月で最後となり、10月からは毎週72分間お届けする番組へとパワーアップします。6月配信の「7・2新しい別の窓」（ななにー）は、みんなでカラオケに行きました。それこそ「72時間ホンネテレビ」のとき以来かな。僕は斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」を歌わせていただきました。和義さんといえば、ななにー１回目のゲストに来てくださって、一緒にギターセッションをしたのは忘れられない思い出。和義さんで始まり和義さんで終わる。そしてまた始まる、みたいなことだね。実は最近ギター専門誌で和義さんと久しぶりにお会いしたばかりなんです。僕なんかが、いっちょ前に、一流ミュージシャンの和義さんとギター談議なんかしちゃってね。「このギブソンの音は・・・」とかさ。アハハハ。おまえ本当に分かってんのかよ、みたいな（笑）。周りはみんな超笑っているんだけど、僕はテンション爆アゲで。和義さんといえばＪ-45 という黒いギターは和義さんがよく使うものなんだけど、僕も去年それを買って対談場所に持っていって写真撮ったりしてもらっちゃったわけよ。ななにーの古着もそうだけど、自分の好きな趣味の対談だったんで、調子ぶっこき丸でね。雑誌の対談なのに和義さんの前で「歩いて帰ろう」とか歌いだしちゃったら、和義さんが間奏でソロを弾いてくれちゃって。そういう幸せな時間も過ごさせてもらっていたので、ななにーのカラオケでも気持ちよく歌っちゃったというわけです。
さらに和義さん話でいうと、前月号のドラマアカデミー賞のトロフィーを持っている写真、あのデニムのジージャンは私服で、胸元についてるピンクのカンバッジは和義さんに直接いただいたもの。結構お気に入りなんです。ファンミーティングの僕のソロで舞台上に飾ってた和義さんのフィギュアとか、スタッフジャンパーとか。気付けばいろいろ集まってる（喜）。それに６月といえば、初めて和義さんのライブを見に行ったのも確か６月だったんだよ。大杉漣さんに連れていってもらったんです。「嘘の戦争」（'17年フジテレビ系）をやった後かな。中野サンプラザに。漣さんがつないでくれたご縁が、今もこうして僕の心を躍らせ、日々を楽しませてくれている。そう考えるとまた深い思いはありますね。
「一緒にシーンを重ねていって作る役」
ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」（ＮＨＫ総合、今冬放送予定）の撮影もしていました。ななにーで、古着店ではしゃいでいた人とは別人の繊細でシリアスなやつをやってますよ。僕は「コーダ」と呼ばれる両親がろう者で、その子供の役。耳は聞こえるので小さいときから手話で両親の通訳をしてきたという役なので、手話はそれなりに練習時間をとってやっています。本当のろう者の方でお芝居の経験のある方だったり、お芝居されたことのないろう者の方もいらっしゃるので、普段演じているのと空気感とか間の取り方が違うんです。なので、一緒にシーンを重ねていって作る役かなと思っています。まだ撮影に入って半分くらいなんだけど、言葉を発しない手話に感情表現を乗せるのが初めてなので、例えば怒るシーンだと、今までのお芝居は声を張り上げたりするのが普通なんだけど、手話はそうはいかないのが印象的かな。でも面白いのが、だんだん気持ちでやっていると、分かってくるんですよ。結局話しているお芝居と変わらなくなってくるのが面白いところで。だから人の気持ちって面白いなと思って。言葉をセリフに乗せていても、やっぱりそこに感情がないと伝わる力は弱くて。言葉を発していなくても、手話で気持ちを込めている方が人に伝わるという実感があるのが今回面白いなと思ってる。手話通訳士として僕は法廷に立つんだけど、やっぱり緊張感はあって、そういうシーンも撮れている。殺人事件の謎解きみたいな部分でも楽しめるんじゃないかなと思います。
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