2021年にアメリカ・Billboard誌が選ぶ“最も影響力のある21歳以下の21人”に選ばれるなど、欧米のティーンを中心に人気を博すシンガーソングライターで俳優のジョシュア・バセット。彼が主人公・リッキーを演じるドラマシリーズ「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」のシーズン4が、この8月に全8話一挙配信された。同シリーズの始まりは、2006年にディズニー・チャンネル・オリジナルムービーとして放送された、1作目の映画「ハイスクール・ミュージカル」。ドラマシリーズでは、それから15年後のイースト高校を舞台に同校のフレッシュな高校生たちが、憧れの映画の物語をミュージカルとして上演。演劇に青春を懸ける高校生たちの姿を描いている。(以下、ネタバレを含みます)
欧米ティーンに大人気のジョシュア・バセット
米・カリフォルニア州出身で現在22歳のジョシュア。幼い頃から教会でドラムを演奏したりギターやピアノなどの楽器を独学で習ったりしていたという彼は、地元の劇場にシンガーとして出演した経歴を持つ。2015年には短編映画に出演して俳優デビューを果たしたジョシュアは、2019年から配信されているドラマシリーズ「ハイスクール・ザ・ミュージカル:ザ・ミュージカル」で主役に抜てきされ、現在世界で大ブレイク中だ。
5歳の頃から「ハイスクール・ミュージカル」の大ファンと公言している彼が演じるリッキーは、シーズン1では演劇とは無縁も元恋人の二二(オリヴィア・ロドリゴ)と復縁するために演劇部に入部するというスタートだったが、両親との関係や恋愛などに悩みながらもミュージカルを通して自分自身への自信を取り戻し、今では演劇部に欠かせない部員へと成長した男子高校生だ。
オリジナルムービーシリーズと同じ高校が舞台になっているとはいえ、10年以上の時が過ぎた現代の学校シーンは大きく変化し続けている。SNSといった2000年代前半にはそこまで盛んではなかったムーブメントだけでなく、ドラマシリーズではこれまでの作品では描かれてこなかった人間関係の多様性を尊重していると感じることができる。
ジョシュア自身も同作品のインタビューで「10年前のテレビ番組では描かれてこなかったことを正常化していることは、とてもかっこいいと思うし、自分も参加できることはスペシャルだと思う」と語っている。時代とともに、変化しているさまざまな価値観にも恐れずに声を上げる彼の姿に勇気をもらう同世代の若者たちも多いだろう。
欧米ツアーは大成功
俳優として活躍する一方で、シンガーソングライターとして2020年にデビュー。2023年5月まで行われていた「The Complicated Tour」では客席の中でギターを持って歌ったり、2階席の手すりを歩いてファンの元へ向かったりと、サービス精神旺盛のジョシュアの笑顔と甘い歌声に元気をもらって楽しむファンとの思い出が彼のInstagramにアップされている。
また、自身の本心を語った楽曲「Crisis」「Secret」「Set Me Free」(全て2021年リリース)の3曲の売上の一部をメンタルヘルス関連団体へ寄付したりと、飾らず、ありのままで生きる大切さを体現している彼ならではの行動だと学ばせられることも多い。
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/high-school-musical-the-musical-the-series
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