これまで「30代の若手イケメン俳優ランキング」などで1位を獲得し、類まれな美貌で多くのファンを魅了してきた山下智久。「クロサギ」「コードブルー」などの代表作を経て、最近ではセリフが“全編英語”という本格的な海外ドラマにも出演し話題を呼んでいる。本記事では、そんな山下の魅力と歴史を振り返ってみる。
「クロサギ」「コードブルー」など数多くのヒット作に出演
山下はソロアーティストのイメージだけではなく、俳優としての評価も高くなり、2022年に株式会社アーキテクトが実施した「若手イケメン俳優ランキング」30代部門でも1位を獲得。もともと魅力的であったルックスに大人の色気が加わり、ますますファンを虜にしている様子がうかがえる。
“山P”の愛称で親しまれる山下は、千葉県出身で1985年4月9日生まれ。忙しい芸能活動をしながら2008年9月に4年半かけて明治大学商学部を卒業しており、かなりの努力家でストイックな性格であることでも知られている。
そんな山下が芸能界に入るきっかけとなった人物が滝沢秀明。当時ジャニーズJr.であった滝沢が、ドラマ「木曜の怪談」(1995～1997年、フジテレビ系)で活躍する姿に憧れを抱いたことが始まり。母親に頼んで自らの意思で履歴書を送付し、当時11歳でジャニーズ事務所に所属した。
所属後は、ジャニーズJr.として活動を開始。整った顔立ちと、愛嬌の良さでアイドル活動だけではなく、ドラマや映画などにも出演し、経験値を積みながら俳優としても活動の幅を広げていく。
2003年9月に「NEWS」のメンバーとしてデビューを飾ると、「ドラゴン桜」(2005年、TBS系)や「野ブタをプロデュース」(2005年、日本テレビ系)、「クロサギ」(2006年、TBS系)など様々なヒットドラマに出演。特に山下の代表作の1つ「コードブルー」(フジテレビ系)では、一見クールに見えて実は熱血といったフライトドクター・藍沢耕作役を見事に演じ、俳優として確固たる地位を築いた作品となった。
そのほか、映画俳優としても存在感を発揮。「あしたのジョー」(2011年)では、伝説のボクシング漫画の主人公・矢吹丈を演じた際のバキバキの腹筋と肉体づくりが「生半可な努力ではない」と話題にもなった。ストイックに役を追求していく努力の姿勢が役者の仕事で発揮されていた。
磨きのかかった英語力で海外ドラマ初主演を勝ち取る
ドラマや映画に引っ張りだこの山下だが、近年では活動の場を海外に広げている。実は2011年10月にNEWSを脱退して本格的にソロ活動を開始した頃から、仕事で海外に行くことが多くなっていく。
2012年には「山下智久・ルート66～たった一人のアメリカ」(日本テレビ系)というドキュメンタリー番組に出演。アメリカ大陸を一人旅する番組だったが、アメリカ人に正しい英語でインタビューができずに悔しい思いをしたという。
このことをきっかけに本気で英語を学ぼうと決心し、独学で勉強をスタート。日本に住むネイティブスピーカーの友人たちと交流を深め、彼らとの会話やメールは全部英語にすると決め、英会話習得にストイックに取り組んだそうだ。
その後、「大人のkiss英語」(2014年、フジテレビ系)や続編の「山Pのkiss英語」(2015年、フジテレビ系)では、英語力を生かして流暢な英語を披露し、自分の夢に向かって英語を着実に習得している様子が伺えた。
後に放送された2018年11月放送の「アナザースカイ」(日本テレビ系)では、プライベートでもロサンゼルスに向かい、現地のアクターズスクールで発音のレッスンも受けていたことを告白。英語を学ぶために現地学習を重ねていたことが明かされている。
これらの努力が実を結び、セリフが全編英語という本格的な海外作品への初出演が決まった。日欧共同制作の大型国際連続ドラマ「The Head」Season1にメインキャストとして出演したのだ。
本作の舞台は、地球でもっとも隔離された場所・南極の科学研究基地。10人の越冬隊が、謎の殺人事件に巻き込まれていく究極のサバイバルミステリードラマとなっている。山下は多国籍な出演者の中、唯一のアジア人として抜擢。物語のカギとなる重要な役柄である越冬隊員の1人・Akiとして出演し、地道な英語学習で培った流暢な発音で抜群の演技力を披露した。
ちなみに山下はスペイン・テネリフェ島で2カ月以上、単身で通訳を付けずに撮影に臨んだというから驚きだ。さらにエンディングテーマは山下の楽曲「Nights Cold」が採用され、世界30カ国以上で配信リリース。Season1で世界の注目を集めた山下は、「The Head」Season2でも再び「Dancing in a Dream」いう楽曲でエンディングテーマを担当している。
山下が出演する「The Head」は、動画配信サービス「Hulu」にて独占配信中だ。
またHuluでは、2023年9月15日(金)より米仏日の共同制作ドラマ「神の雫/Drops of God」の独占配信もスタートするが、実は本作で山下は海外ドラマ初主演を飾っている。ワインに運命を翻弄される男女を描いた本作において、山下は聡明なワイン評論家・遠峰一青役を担当。念願の海外ドラマ初主演をつかみ取り、世界に向けて着実にステップアップしていることを印象づけた。
8月31日(木)には、Huluで自身のドキュメンタリー番組「挑戦者・山下智久」の配信も決定している山下。今後も海外作品での活躍に期待したい。
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