高校時代のリリ子のエッジのあるエピソード
新キャラ“リリ子”に対して、公文は「物語のメンバーには理解し得ない特殊キャラの登場が、中盤特に待たれるものです。中だるみを防ぐ効果、インパクト。彼女と出会ってゾワリとその特殊性に気づきました。言うなれば“サイコキャラ”です」と興味津々。
高校時代、リリ子はサッカーの練習をしている雨宮を教室からずっと見ていた。サッカーが好きなのかと思い、すいはリリ子に声をかけるが、見ていたのはサッカーの練習ではなく、雨宮だけ。「だったらもっと近くで見たら?」と誘い、サッカー部のマネージャーに。
瑞貴が部員たちにリリ子が「雨宮くんの大ファン」だと紹介するが「ファンではないです」と否定し、「私はただ、あなたの子供を産みたい」という突拍子もない発言で驚かせた。
すいは「リリ子ほど一途な恋をする人は見たことないです」と言って、高校時代のリリ子の写真を見ながら「大好きだ」と笑顔を見せた。
リリ子「私は触られるのが嫌い」
部員たちが「ハーグ! ハーグ!」とはやし立てて、雨宮がリリ子をハグすると、リリ子は雨宮を突き飛ばし、部室から飛び出していった。
追いかけていったすいが聞いたのは、「私は触られるのが嫌い」というリリ子の言葉だった。「小さい頃からスキンシップが苦手。だから親からも好かれてない」と言って、握手も無理だと明かした。
それを聞いたすいは、「『E.T.』って知ってる?」と言って人差し指を突き出した。それに応えるようにリリ子もう人差し指をすいの人差し指の先端にくっつけた。
握手はダメだけど、指先の接触は大丈夫だと分かったすい。10年ぶりに再会したレストランで、握手ではなく、指先をくっつけるあいさつをしたのは、そういう理由があったからだった。
リリ子「ありがとう。あの時、いなくなってくれて」
カフェで話をする中で、「ありがとう。あの時、いなくなってくれて」とすいに言ったリリ子。バイク事故を起こし、雨宮はサッカーを続けることができなくなり、すいは両親の離婚で引っ越してしまうことが決まった。そんな時、リリ子がすいに言った言葉が「私に任せて。彼のことを」。それに対して「お願い」とすいは答え、指先を合わせて2人で「さよなら」と。
公文は公文で、一人でリリ子に会いに行った。すいがリリ子の雨宮への思いを「一途な恋」と表していたが、公文は「その感情を読み取ることはできませんでした」とストレートに話すと、リリ子も「私も二人がお付き合いしてるという話でしたけど、そういう関係性を読み取れませんでした」とズバリ。
会食の後、タクシーで来ていたすいの父親・丈治(陣内)にすいを託したのを見られていて、「黒目先生は門限が厳しい」と言い訳をしかけたが、リリ子には通じないことを悟り、沈黙。
公文は“出版社の編集”だとウソをついていたが、それも見破られ、出版社に問い合わせをして、公文が名乗った名前の編集者がいないことも確認済み。そして、「公文竜炎」とその正体にも気づいていた。
リリ子に完敗といった感じだったが、一つ重要なことを聞かされた。「私は親にも疎まれ、ずっと友達もいなかった。いなくてよかった。あの時、あの夏、私は特にどうかしてたんです。2人のオートバイの事故、私が原因です」という告白を。
衝撃的な告白をしたリリ子。その“原因”が何なのか気になるところ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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