本郷奏多と大沢一菜がW主演を務める木ドラ24「姪のメイ」(毎週木曜夜0:30-1:00ほか、テレビ東京系ほか)が9月7日(木)よりスタートする。同作は、合理主義で現代的な都内在住の32歳・独身男性が、両親を亡くしためいをお試しで引き取り、福島に仮移住するひと夏の出来事を描いたヒューマンコメディー。
WEBザテレビジョンでは、福島・楢葉町(ならはまち)に仮住まいを決め、地域住民やめいとの絆を深めていく小津役の本郷と、小津のめいで、しっかり者だが変わり者のメイ役の大沢にインタビューを実施。互いの印象や役との共通点、福島12市町村でのロケの印象的な出来事、福島への思いなどを聞いた。
「少しでも前向きなメッセージを伝えられる作品になれば」
――脚本を読んだ印象はいかがでしたか？
本郷：すごくすてきな作品になりそうだなと思いました。個人的には、これまで一菜ちゃんの年齢のような子と一緒にお芝居をする機会がなかったので、その点もすごく楽しみでした。
また、僕自身も仙台出身で、親戚が被災したりもしていたので、だいぶ年月は経ちましたが、福島の方だったり被災された方に少しでも前向きなメッセージを伝えられる作品になればいいなと思い、そういう意味でも頑張ろうと思いました。
小津という人間は、他人に興味がなくて、いろいろな物事にあまり熱がなくて、現代的な若者ですが、メイと一緒に暮らしていく中で小津自身も変わっていき、メイの奔放さに触れて成長していくところがすてきな作品だなと思いました。
大沢：メイは、小津には決して悲しい表情や気持ちを見せないので、前向きな子なんだろうなと思いました。
――それぞれの役柄で共感できる部分やご自身と重なる部分はありますか？
大沢：ぬいぐるみと話をしたりするのは似ているなと思いました。
本郷：現場にも連れて来ていたもんね、わんこのぬいぐるみ。
大沢：はい。違うところは、メイみたいな難しい言葉はあまり使わないところです。
本郷：僕は、無駄なことが嫌い、虫が苦手という、いわゆる現代的な若者みたいなところは似ています。
一日一個のうそや魚捕りで距離を縮めていった二人
――お互いの初対面の印象をお聞かせください。
大沢：最初はちょっと怖い人だなと…。一緒に過ごしていくうちに、すごく優しくてかっこいい人だなと思いました。
本郷：あぁ、ありがとうございます(笑)！一菜ちゃんは、人懐っこくてすごく無邪気で純粋で、愛されて真っすぐ育ったんだなという感じがします。僕が同い年くらいのときは、もっとひねくれていたし生意気だったので(笑)、すごくすてきだなと思います。このまま育ってください。
――叔父とめいの距離感を出すために、何か工夫したことはありますか？
本郷：一日一個うそを教えるようにしていて、さっき教えたのは「今年の8月からじゃんけんのルールが変わるよ」という(笑)。チョキがグーに勝って逆になるって教えたんですけど。
大沢：あれうそだったの？なんだぁ。
本郷：ごめんね(笑)。でも、最初から「ねぇねぇ、○○して遊ぼ！」というふうに来てくれたので、それに引っ張っていってもらって。なので、現場の空気はかなり作ってもらったと思います。スタッフさんにも分け隔てなく話し掛けたりしていたので、そういう姿ってすごく現場の雰囲気作りには大事なことで。僕はそういうのが苦手なので、素晴らしいなと思って頼りにしていました。
大沢：一緒に川に行って魚を捕ったりして、それで仲良くなりました。
本郷：毎日お昼休憩に一緒にご飯を食べて、食べ終わったら近くの川に魚を捕まえに行くという過ごし方をしていたんですけど、僕は本来そういうのは好きじゃないはずなんですけど、一緒にやっていたらめちゃめちゃ楽しくて。毎日それが楽しみで、川の近くの家での撮影シーンのときはうれしかったです。
――お二人のシーンで、特に印象に残っているシーンを教えてください。
本郷：一緒に50ｍくらい走ってから始まるシーンがあって、一言目が僕なんですけど、久々に走ったら一言目が出てこなくなっちゃって。NGを出して50mもう一回走るのに付き合わせちゃったんですけど、「本当にごめんね。もう一回だけお願いね」って言ったら、「まぁ、ミスは誰にでもあるよ」って(笑)。大人だなって、すごく笑わせていただきました。すごくかわいくてみんな笑っていました。
スタイリスト＝川地大介(本郷)、檜垣健太郎(大沢)
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