田中圭が主演を務めるドラマ8「ブラックポストマン」(毎週金曜夜8:00-8:54、テレビ東京系)。同作は、ごく普通の人が今を生きるために、小さなアクションを起こす。ほんのちょっと勇気を出す。そこから世界が変わっていく様を、二転三転する謎、敵・味方が入れ替わる戦いをエンターテインメントに徹して描くノンストップサスペンス。
力也が桃に対して“ネバーランドの悪魔”としての過去を語り始める第4話
同作で志田未来は、田中演じる主人公・副島力也の後輩である郵便配達員・草薙桃を演じている。9月1日に放送された第3話の最後で、力也の先輩で元郵便局員、さらに10年前の“ネバーランドの悪魔”だった水野真(小泉孝太郎)が、自分の生き別れた兄だと告白した桃。
9月8日(金)に放送される第4話では、大きな事実を告白した桃に対し、力也はついに “ネバーランドの悪魔”としての過去を語り始める。
さらに、病気の父・根本雅史(浜田学)を助けてほしいと願う少年・根本智樹(佐藤遙灯)から手紙を受け取った力也と桃は雅史の入院先を訪ねるが、そこは怪しげな医院長・今野義一(酒向芳)が牛耳り、意識不明で見つかった稲田誠一(村田雄浩)を収容するいわくつきの病院だった──という物語が描かれる。
WEBザテレビジョンでは、明るさの中に重たい過去を背負う桃という役を演じる志田にインタビューを実施。演じる人物像や共演者とのエピソードを語ってもらった。
複雑な役柄を演じるにあたり「微妙な加減を意識しながら演じていました」
――「実は水野真(小泉孝太郎)の妹だった」という複雑さのある役どころですが、改めて桃という役柄について教えてください。
桃は、大きな過去を抱えながら、「どうして兄は事件を起こしてしまったのか」「どうして刑務所の中で死ぬことになってしまったのか」という思いを周りに悟られないようにしつつ、真実を探りたいという思いであさひの郵便局に来たんですよね。
なので実は、目的を隠しながら、兄の一番近くで行動を共にしていた副島さんに近づいていた…というわけでして。
事実が明らかになるのが第3話の後半だったので、第1〜2話ではそれを悟られないように、どこにでもいるような普通の明るい後輩に見えるように演じていました。
――力也に「“ネバーランドの悪魔”事件」に関わるように仕向けていたのも、そういった思いがあったからだったのですね。
そうです。桃は副島さんに対して「どうしてやらないんですか?」「もっとこうした方がいいじゃないですか?」とけしかけるような描写もあるのですが、それも「“ネバーランドの悪魔”事件」を耳にすることで副島さんが動き、それによって何らかの情報を得たいと思っていたから。ただのお節介な女の子じゃなかったということが後々分かります。
そこへ向けてしっかりとつながるように、気持ちは意識しつつ、ただ見ている方には悟られないようにと、微妙な加減を意識しながら演じていました。
変に意識しすぎてもどうしてもお芝居に出てしまう部分があると思うので、前半部分は、調整しつつあまり意識せず…。その場に溶け込むような、“溜め”をあまり作らないお芝居をするようにしていました。