橋本環奈が、9月8日に都内で開催された主演映画「禁じられた遊び」の公開初日舞台あいさつに登場。W主演を務める重岡大毅(ジャニーズWEST)、共演の堀田真由、倉悠貴、猪塚健太、長谷川忍(シソンヌ)、ファーストサマーウイカ、メガホンをとった中田秀夫監督とトークを展開し、公開を迎えた感想などを語った。
体感型ホラーエンターテインメント
同映画は、清水カルマのデビュー作で第4回「本のサナギ賞」で大賞を受賞したホラー小説が原作。「リング」(1998年)、「スマホを落としただけなのに」(2018年)、「事故物件 怖い間取り」(2020年)など数多くのホラー作品を手掛ける中田監督が演出を務める体感型ホラーエンターテインメントだ。W主演の2人は本作が初共演となり、橋本は映像ディレクターの倉沢比呂子を、重岡は比呂子の元同僚・伊原直人を演じる。
橋本と重岡はもちろん、悪徳霊媒師・大門謙信役の長谷川も登壇していることもあってイベント冒頭の“一言あいさつ”からにぎやかな掛け合いを展開する一同。
MCから長谷川のあいさつの感想を求められた橋本は「本当に特に感想がないんです。すぐ過ぎ去ればいいなと思ってました」と笑顔でバッサリ切ると、長谷川は「おかしいだろ、俺が必死にボケてスベってんのにおまえのことばっかニュースになって!おじさんのサンドバッグだと思ってんな?俺のこと」と若干僻み交じりにツッコミ、キャストも観客も大笑い。
台風の影響もあって悪天候だったものの、橋本はあらためて無事に初日を迎えた感想を「初日を迎えて安心しているというか、映画はお客さんに見ていただくまで完成ではないので、こうして劇場に足を運んでくださって本当にうれしいなと思います」と明かす。
予告編から怖いシーンがちりばめられているが、観客に向かって「今回、ホラー苦手だけど来たよ!って方いらっしゃいます?」と呼び掛けると、結構な人数が挙手しており「結構いますね。(怖いけど)大丈夫?(笑)」と心配する。
それを受けて、長谷川が「映画の怖さがレベル10で言ったら、ほとんど9.8ぐらいなんで…そこまで怖くない」と恐らくボケたはずだが観客にはうまく伝わらなかったようで反応が薄く、「何?今の空気。今のはお客さんが悪いです。もうちょっとうそでも笑わないと!」となぜか勝手にご立腹。重岡がすかさず「いやいや、笑ってはりましたよ」と、どちらに対してもフォローを入れ、丸く収める。
さらに、本作のコメディーリリーフを担う存在という扱いに、長谷川は「それもおかしな話なんですよね。面白い担当みたいにされているけど。見ていただいたら『あ、こいつで締まったんだな』ってのが分かるから。見ていただいて、純粋に感想をSNSで言っていただきたい」と、“俳優モード”で自信を見せていた。
世界58カ国でも配給上映が決定
そんな今作は、日本のみならず世界58カ国での配給上映も決まっているそうで、今後は国際映画祭への選出も期待されているという。それを聞いた長谷川は、先ほどまでの自信の表情とは裏腹に「まずいなあ」とボソッとこぼしながら、「ちょっと待ってくださいよ。世界にいくとは聞いてなかった。58カ国!?」と不安そうな表情。
橋本が「何がまずいんですか?」と問い掛けると、長谷川は「いや、やっぱ俺変じゃん。試写を見た時に、自分でアレ?って思っちゃったから。どう伝わるんだろう…いいほうにいってくれるかなっていう不安が」と吐露すると、橋本は「めちゃめちゃインチキくさかった。だから絶対大丈夫だと思う」と太鼓判を。さらに重岡に「“こわインチキくさい”でした」と評されると、長谷川は「全部悪口じゃん」と苦笑い。
そんな中、海外の映画祭にも精通する中田監督から「欧米のホラー映画祭にも結構行かせてもらうんですけど、長谷川さん大丈夫です。インチキくさいほどウケます。ものすごくウケます。大門は大ウケします。あの瞬間に最高潮に皆さん大爆笑すると思います。大丈夫です。自信を持って世界に羽ばたいてください」と背中を押され、「私一つも面白いことをやったつもりはなかったんですけど…」とぼやきながらも、「世界に羽ばたきます」と納得していた。
最後に、橋本は「こんなにわちゃわちゃと入る隙間もないくらいのテンポ感で話していましたけど、あらためて考えるとホラーなんですよね。皆さんしっかりとしたホラー映画でびっくりすると思います。あまりにも(舞台あいさつの空気と)違い過ぎて(笑)。“体感型”ということで、劇場は音楽もいいですし、映像も圧巻なので、美雪の怖さを比呂子の気分になって体感していただけたらと思います」とメッセージを送り、締めくくった。
映画「禁じられた遊び」は、9月8日より全国公開中。
◆取材・文・撮影=ブルータス・シーダ(STABLENT LLC)