これまで数多くの作品の衣装デザインを手掛けてきた澤寛(澤田石和寛)。この度、映画監督としてのデビュー作品である「かぞく」が、11月3日(金)に公開されることが決定した。同作には、吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介らが出演する。
突然この世を去った漫画家・土田世紀さんの絶筆作品「かぞく」が実写映画化
代表作「未成年」「編集王」「雲出づるところ」などを送りだし、「同じ月を見ている」では1999年度文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞した漫画家・土田世紀さん。人気作家としてのキャリアを積み重ねていたが、2012年に突然この世を去った。
松本大洋を初め、多くの漫画家が影響を受けた土田さんの生きざまを色濃く描く未完の絶筆作品「かぞく」。同作が実写映画化となるに際し、映画「十三人の刺客」「るろうに剣心」シリーズ等の衣裳デザイン、キャラクターデザインを担当してきた澤田石和寛(さわたいし・かずひろ)が、脚本・監督を務める。
キャストには吉沢、小栗ら俳優陣がそろい、写真作家、映像作家として活動する澤寛(Kan Sawa)として映画監督デビューを果たす。
「家族とは何か」を問いかける
土田さんが残した「かぞく」のなかで描かれた5つのエピソードを原作に、澤寛自身の生い立ちや経験を織り交ぜ、現代家族を包括的に描く映画へと昇華させた本作。
旧来の家族構造から「核家族」を基準に、「婚姻関係」「親子関係」「血縁関係」「法や倫理に背いた関係」「父とは」「母とは」「子とは」などのテーマを各エピソードに振り分け。土田さんが描いた物語が、現代家族の背負ってきた旧来の家族構造の特徴である“家父長制家族”の諸問題から生まれた物語であったとして、それぞれ家族の再生を試みながら「家族とは何か」を問いかける。
TCエンタテインメント
発売日: 2023/12/22