映画字幕翻訳者・戸田奈津子氏が日本語の使い捨てに警鐘「言語は国民のアイデンティティ」<Style2030 賢者が映す未来>
10月15日(日)放送の「Style2030 賢者が映す未来」(毎月第3日曜朝10:00-10:54、BS-TBS)に、ゲストとして映画字幕翻訳者の戸田奈津子氏が登場する。同番組は、ホストの龍崎孝(ジャーナリスト)が、さまざまな分野の第一人者の方をゲストに迎え、SDGsの達成期限である「2030年」に向け、私たちの思考や暮らしの在り方をどのようにリセットするのかを語るトーク番組。
二刀流で映画界を牽引してきた字幕翻訳界の第一人者
戸田氏は、昭和、平成、令和を「字幕」と「通訳」の二刀流で映画界を牽引してきた。43歳の時に映画「地獄の黙示録」(1979年)で本格的に字幕翻訳者としてデビュー。以来、「E.T.」、「タイタニック」「ミッション:インポッシブル」「トップガン マーヴェリック」など、数々の名作の字幕を手掛けてきた字幕翻訳界の第一人者だ。
そして、86歳となった昨年「通訳」を引退。映画「トップガン マーヴェリック」日本公開の直前でトム・クルーズが来日するタイミングだったこともあり、大きな話題となった。そんな戸田氏が注目したSDGsの目標は「働きがいも 経済成長も」と「質の高い教育をみんなに」。
“好き”を仕事にすべく英語の勉強に励む
最初のトークテーマ「働きがいも 経済成長も」での戸田氏の提言は「”好き”に生きる」。“好き”という感情を「恋愛」に置きかえ、「好きなものは自然に知りたくなる」と語った。幼い頃から好きだった映画を理解するために英語を一生懸命勉強したという。自分の好きな「映画」そして「英語」を活かせるのが字幕でありそれを仕事にしたいと思うようになったそうだ。
また、仕事で出会ったトム・クルーズについて、「『トップガン』の主人公マーヴェリックのようにかっこよく努力家であり、映画を自分の子供のように情熱を持って作る人」だと語った。