“シン・アスカ”鈴村健一、長き沈黙を経た劇場版「機動戦士ガンダム SEED FREEDOM」に本音がポロリ「『本当にやるの?』って思った」
機動戦士ガンダム「SEED シリーズ」でシン・アスカを演じる声優の鈴村健一が10月11日、都内で行われた『SEED DESTINY スペシャルエディション HD リマスター』連続上映記念舞台挨拶に登壇した。
「SEED シリーズ」とは
「SEED シリーズ」は、2002年放映されたTVシリーズ『機動戦士ガンダムSEED』、2004年に続編のTVシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が放映され、2024年1月26日には、最新作『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』の公開を予定している。
劇場版は2006年に制作が発表されたが、長い沈黙期間を経て待望の制作が決まった時の心境を問われた鈴村は、「『本当にやるの?』って思った」と本音をポロリ。すでにアフレコは終えており、「高まるんです」と自信をにじませる鈴村は「20年前の作品に、もう一度関われるなんて、そうそうない。役者を20年やってないとできない。20年間、作品のポテンシャルを保てないといけない。いろんな要素を考えるとものすごい奇跡のようなこと。これはお祭りだなと思った」としみじみ。
シン・アスカの境遇にぼやき止まらず
イベント冒頭では「シン・アスカ、コアスプレンダー行きます!」と言う掛け声と共に登場し、ファンを喜ばせた鈴村。「シン・アスカ」と言うキャラクターを改めて振り返った鈴村は「いつ観ても怒られて、誰も褒めてくれない。頑張ってるのに」と苦笑いを浮かべながら、「収録してた僕もそうなんです。誰も褒めてくれない。シンと同じで、シンとシンクロしてました」とぼやきが止まらず。
鈴村にとって「DESTINY」での印象深いエピソードを問われると、シンがキラ・ヤマトを撃墜する第34話「悪夢」を挙げると、タイトルの付け方について「シンがキラ・ヤマトを倒す。悲願が達成された。でも、サブタイは『悪夢』なんです。『歓喜』でしょ!アスランに怒られてばかりのシンが頑張ったのに!」とぼやきが再燃し、会場は大きな笑い声に包まれていた。
劇場版公開を記念して、TVシリーズ『機動戦士ガンダムSEED』&『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の特別総集編である「スペシャルエディション HDリマスター」が8月から3ヶ月連続上映中。本作は、C.E.71からを描いたテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED』全48話を3部作に、その後のC.E.73からを描いたテレビシリーズ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』全50話を4部作に再構成したもの。C.E.75を舞台にした最新作、劇場版『SEED FREEDOM』への軌跡をたどる物語、全7部作を、全国約50館の劇場で各2週間ずつ上映する。