10月21日に第2話が放送された「ゼイチョー『払えない』にはワケがある」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系※Huluにて配信)は、蒼一郎(菊池風磨)の元同期である相楽義実(本郷奏多)が登場。すご腕同士の因縁を匂わせるムーブに「ライバルかな?」「因縁深そう」といった声が集まるなど、今後の展開へ期待が高まった。
「ゼイチョー『払えない』にはワケがある」とは
同ドラマは「BE・LOVE」(講談社)にて、2016年4号から2017年6号まで連載されていた「ゼイチョー!~納税課第三収納係~」が原作。“徴税吏員”が滞納されている税金を徴収するべく奮闘する物語で、著者である慎結が市役所で非正規職員として働いていた経験を基に描かれている。
ノリは軽いが優れたスキルを持った徴税吏員・饗庭蒼一郎を演じるのは菊池。そして、蒼一郎と正反対、真面目に滞納者と向き合う猪突猛進タイプの新人徴税吏員・百目鬼華子役は山田杏奈が務める。
「どっちが市長だか…」敏腕副市長の就任に揺れる第三係
饗庭の財務省時代の同期である相楽が、みゆきの市の副市長に就任し、初登庁するところで幕を閉じた第1話。第2話の冒頭では久しぶりに顔を合わせた二人だが、相楽はさっそく「お前に聞きたいことがあるんだ。百目鬼華子はどうしてる。お前が指導しているんだろ」と牽制する。そして続けて、「あの饗庭が徴税吏員なんかになって、新人の教育係か」と相楽は蒼一郎を煽るように続けた。
蒼一郎は、華子から相楽との関係について特に何も聞いていない。関係を聞き出すために知り合いなのかと尋ねるが、市長の米田保(佐戸井けん太)が2人の前に現れる。話の途中だったが、相楽は米田と副市長室へ去ってしまう。
“副市長 相楽義実”という名札が置かれた席へと相楽が腰を下ろすと、「この度はみゆきの市へお越しいただきましてありがとうございます」と話し始める米田。「先日もお父さまには大変お世話になりました」と、税務課長の北沢敬之(六角慎司)も米田に続いて相楽にお礼を言った。若い相楽への不自然なへりくだりようを見るに、どうやら明らかな力関係が存在するようだ。
「相楽君には、ぜひともこの財務省での経験を生かし、みゆきの市の財政の安定を図っていただきたい」と米田が切り出す。「安定…ですか?」と相楽が聞き返すと、思わず米田は焦った表情を浮かべる。北沢も苦笑い。
相楽は続ける。「それだけが目的なら、わざわざ就任初日から納税課長をお呼びしていません。市の財政につきましては、僕なりに事前に勉強してきました。安定どころか、年々税収が減り続ける一方の“ジリ貧”じゃないですか」。相楽は米田と北沢の痛いところをついてきた。
北沢は「おっしゃる通りです」と追従するが、相楽に「あなたはどうお考えなんですか」とさらに畳み掛けられると、言葉に詰まってしまう。さらに、北沢の方を向いて完全に油断している米田に対しても、「市長はどうお考えなんですか」と問いかける。
「わぁ私…!?」と間抜けな声を出した米田が「もちろん、なんらかの改革が必要かなと…」と顔色を伺いつつ答えると、相楽は「よかった。市長も僕と同じお考えでしたか」と言って意味ありげな表情を浮かべた。
副市長室を出ると、北沢から「あれじゃ、どっちが市長か分かりませんよ」と言われてしまった米田。自分でも情けない態度と自覚しているのだろう、米田は「仕方ないだろう、相手はあの相楽だぞ」と暗い表情のままボヤく。そんな二人の様子を、納税課の徴税第一係・係長である日比野が心配そうな表情で見つめていた。