オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、独占配信中のHuluオリジナル「神の雫/Drops of God」。第3話では、カミーユ(フルール・ジェフリエ)のワイン探しと、一青(山下智久)の孤独な家庭環境の2面性が描かれた。その中で、特に気になったシーンを考察と共に振り返る。(以下、ネタバレを含みます)
「神の雫/Drops of God」とは
本作は、山下智久の海外ドラマ初主演作となる国際連続ドラマ。全世界でシリーズ累計1500万部を売り上げた漫画「神の雫」(作:亜樹直、画:オキモト・シュウ)が原作となっているが、本作では原作漫画の中心を担う男性キャラクター“神咲雫”をフランス人女性・カミーユに置き換え、聡明なワイン評論家・遠峰一青を“新たな主人公”に設定している。
そして彼らを軸に展開するストーリーは、“時代と国境を越えた華麗で芳醇な人間模様”を壮大かつ細やかに描出し、“ワインに運命を翻弄される男女”が莫大な遺産を懸けて対決を繰り広げる――。
主人公のワインに人生を懸けた男・遠峰一青役を山下が、神の舌を持つカミーユ役をフルール・ジェフリエが担当。そのほか、世界的ワインの権威アレクサンドル・レジェ役をスタンレー・ヴェベールが、一青の母親の遠峰仄香役を渡辺真起子が、父親の遠峰博和役を二階堂智が、一青に自らの内面と向き合うきっかけを与える敏腕ジャーナリスト・片瀬百合香役を岡本あずさが演じる。
チームで戦うカミーユと、遺産相続辞退を余儀なくされる一青
カミーユはテストまでの残り僅かの期間、ワインの試飲を続けていた。テストで飲んだ赤ワインに根セロリの香りを挙げるが、トマ(トム・ヴォズニチカ)は“根セロリは通常白ワインから漂う香りなのでおかしい”と疑問に思い、フィリップ(ギュスタヴ・ケルヴェン)に相談する。するとフィリップは該当するワインとして、1986年トゥーレーヌの醸造家が特殊なブドウでつくったワイン「リニャージュ」を思いつく。
カミーユは再び日本に戻り、父親の友人・ルカ(ディエゴ・リボン)の店を訪問。リニャージュの件を伝えると、ルカは“大阪の店に1本あるが値段は1万2000ユーロもするので、カミーユの推測だけで開けられる値段ではない”と話した。それを聞いて頭を抱えるカミーユだったが、ルカは金持ちの常連客・松原にリニャージュを開けてもらおうと提案する。
その後ルカの店にやって来た松原は、店員がおすすめしたリニャージュを注文。しっかりと飲み干して帰って行った。そしてカミーユは僅かに残っていた1滴を嗜むのだが、テストで飲んだワインとは違っていることに気づく。テストまで残り48時間、当てが外れたカミーユは途方に暮れてしまうのだった――。
一方その頃、一青は記者の片瀬百合香を呼び出して、“遺産対決を辞退し、家業である遠峰ダイヤモンドの事業に専念することを公式文書として発表してほしい”と伝える。すると片瀬は、「ワインに人生を捧げている男が、こんなに簡単に諦めても良いのか」と告げて、その場を後にした。
一青が辞退のコメントをマスコミに出せずにいると、一青の母親・仄香は夫の博和に、“一青と話をして何を考えているか聞き出してほしい”と頼む。そして、もし一青の気が変わってしまっていたら「親の言うことは聞かなければならない」「お前は跡継ぎなんだから」と伝えるよう指示。博和は「ワインこそ一青が進むべき道なのではないか」と異論を唱えたものの、一刀両断されてしまう。
後日、博和は仕方なく一青にテストを辞退するよう伝えるのだが、一青は博和の性格から母親に言わされているのだと気づく。父親の本意ではない言葉に、「僕は自分の生きる道を見つけたと思ってる。それがワインなんだ」「今諦めたら、僕は一生幸せになれない気がする」と反論し、「いつまで母さんのあんな扱いに耐えるつもり?ただの臆病者だ」と吐き捨てて一青はその場から立ち去るのだった。
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