多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が“クアトロ主演”を務めるドラマ「いちばんすきな花」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系) の第3話が10月26日に放送。椿(松下)が結婚寸前で破綻した元恋人へ心の奥にあった思いを伝える展開となった。(以下、ネタバレを含みます)
椿の元恋人への本当の思いとは…
社会現象にもなったといわれる2022年10月期のドラマ「silent」(フジテレビ系)のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだ本作。「男女の間に友情は成立するのか?」という永遠の命題をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を描く。
学習塾の講師をしている34歳の潮ゆくえを多部、出版社に勤める36歳の春木椿を松下、美容師で26歳の深雪夜々を今田、コンビニで働きながらイラストレーターを夢見る27歳の佐藤紅葉を神尾が演じる。
前回ラストで視聴者をドキッとさせた椿の元恋人・純恋(臼田あさ美)の訪問。新婚生活を始めるはずだった家に置いていた荷物を取りに来たと言うのだが、なにか話したそうなそぶりが感じられた。また、純恋は椿の実家の生花店を訪ねる場面もあったが、椿の両親に話しかけることができず去っていた。
そして意を決したのか、純恋が再び椿の家にやって来た。
「純恋と話すの、しんどいなって思ってた」
「この前来たとき、ちゃんと話せなかったから」。そう切り出した純恋が聞きたかったのは、「椿君の思っていること」だ。
少し時間をおいて口を開いた椿の第一声は「純恋のこと、好きだった」。しかし、「好き同士だったけど、両思いじゃなかったなって」と哲学的なことを発した。
「好きっていうパッケージに満足しているだけみたいな。思えてないんだよ。それでいえば片思いですらなかった。それぞれ身勝手に好きだっただけで、むしろ好きって後付けで。結婚相手にちょうどいいから好きってことにして…」。
その後もどんどん溢れるように出てくる言葉。そして、男友だちと浮気した自分のことを怒っていないのかと尋ねた純恋に、椿は「怒ってるよ。怒ってるし、悲しんでるし、悩んでる。それを隠してきた」のだと。
将来を共に生きようとする恋人に感情を伝えられない。なんと苦しいことか。「感情をなくしたり、あっても隠したり。そうしてまで一緒にいることないよね」と言った純恋に椿は同意し、「純恋がいなくなってそう思えて。だから正直、戻ってきてほしいって思ってない。いつもずっと、純恋と話すの、しんどいなって思ってた」と涙ながらに打ち明けた。