“LEGO”になったアベンジャーズが活躍する短編アニメーション映画「LEGOマーベル/アベンジャーズ コード・レッド」が10月27日に配信された。「LEGOマーベル」シリーズは、2013年の「LEGOマーベル スーパーヒーローズ:マキシマム オーバーロード」に始まり、2015年に「LEGOマーベル/アベンジャーズ リアッセンブルド」、2017年に「LEGOマーベル/ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、2018年には「LEGOマーベル/ブラックパンサー:トラブル・イン・ワカンダ」などが制作されている。しかし、それらは日本で配信されておらず。今作が「LEGOマーベル」の日本初配信作となった。そんなLEGOシリーズの魅力を紹介する。(以下、ネタバレを含みます)
“レッド”が付いているキャラが次々と失踪?
今作でメインとなるキャラクターは、ブラック・ウィドウとその父“レッド・ガーディアン”。ブラック・ウィドウはいつまでたっても子ども扱いしてくる父親に反発し、親子ゲンカをしてしまうが、レッド・ガーディアンが何者かに拐われてしまい忽然と姿を消してしまう。
親子ゲンカはさておき、アベンジャーズが調査を進めていくと名前に“レッド”が付いているキャラクターが次々と失踪していることが分かる。レッド・ガーディアンの他に、レッドスカル、オメガレッドなど、スーパーヒーローもヴィランも関係なく“レッド”キャラがいなくなっていく。それは邪悪なコレクターの仕業だった。ブラック・ウィドウ、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラックパンサー、ウルヴァリンらがその隠れ家を見つけるために奔走する――。
「LEGO」シリーズはすっかり人気が定着しており、たとえどんなにイカついキャラだったとしてもどこか愛嬌(あいきょう)が感じられたりするところも大きな魅力だ。しかも、子ども向けということではなく、作品の内容やストーリーは全世代で楽しめるものが多い。それと「アベンジャーズ コード・レッド」もそうだが、コメディー的なユーモアあふれるシーンも随所にちりばめられている。
ディズニープラスでは多くの「LEGO」作品が配信されていて、ティアナ、モアナ、白雪姫、ラプンツェル、そしてアリエルの5人のプリンセスが不思議なお城に飛ばされて冒険の旅に出るという「LEGOディズニープリンセス:お城の冒険」も“アベンジャーズ”ではないが、ディズニーのプリンセスが好きな人にはたまらない共演だと言える。
「スター・ウォーズ」関連作も多数配信
あとはなんと言っても「スター・ウォーズ」関連の作品。「LEGOスター・ウォーズ/オールスターズ」のようなハン・ソロやチューバッカが登場する作品から、「スカイウォーカー対決」「ジェダイ聖堂からの脱出」「コルサント襲撃」などの“ニュー・ヨーダ・クロニクル”シリーズ、それと「LEGOスター・ウォーズ/ホリデー・スペシャル」「LEGOスター・ウォーズ/恐怖のハロウィーン」「LEGOスター・ウォーズ/サマー・バケーション」のような“シーズン”ものまで、豊富なエピソードがそろっている。
これらの作品を見ていくと、“LEGO”ならではの表現方法もいろいろと発見することができる。建物などが破壊されたりするシーンではLEGOのブロック感がよく分かったり、それこそパーツが取れたりするのもブロックで作っている特徴を感じるシーンだったりする。
通常のアニメや実写作品ではないが、映像技術の発達によって動きも滑らかでとてもナチュラル。
それとこれも大きな特徴、魅力と言えるが、実際にマーベルのキャラクターがLEGOで発売されていて、手に入れることが可能だということ。現状、アベンジャーズであれば「アベンジャーズ クインジェット」や「エンドゲーム 最終決戦」「ブラックパンサー:水上決戦」「アイアンマンの武器庫」などが販売されている。「コード・レッド」そのものではないが、気になったキャラがいたらリアルに手に入れるというのも“LEGO”シリーズにハマる一つの楽しみになるのではないだろうか。
そして、本作に登場する“コレクター”の英語版の声を「シックス・センス」「A.I.」などに出演していたハーレイ・ジョエル・オスメントが担当していたりするので、そういうところもぜひチェックしてもらいたい。
「LEGOマーベル/アベンジャーズ コード・レッド」は、ディズニープラスで配信中。
◆文=田中隆信
https://www.disneyplus.com/ja-jp/movies/lego-marvel-avengers-code-red/
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