東海エリアを中心としたユニット活動を経て、俳優として活躍する寺坂頼我。「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」(2021年、テレビ東京系)で主役を務め、1つの夢を叶えた寺坂が次に挑むのは人気アニメ「プリキュア」シリーズの舞台版『Dancing☆Starプリキュア』The Stageだ。舞台オリジナルの男子プリキュアであるキュアカグラ/天弦晃雅(てんげん・こうが)を演じる寺坂が思う、“プリキュア”の魅力や俳優としての自身について迫った。
2.5次元舞台出演という夢を叶えた“プリキュア”
――『Dancing☆Starプリキュア』The Stage出演決定時に「今回が2.5次元舞台の初挑戦で、小さい頃からの夢の1つが叶う事に喜びを噛み締めています」とコメントされていました。2.5次元舞台出演が夢の1つだったということですが、2.5次元舞台への憧れはどういったものだったのでしょうか?
寺坂:ヒーローが好きで、「ヒーローになりたい」「特撮作品に出たい」と思っていて。それと同じように、小学生の時にミュージカル『テニスの王子様』を見て、原作自体が好きな作品だったので「この世界に入りたい!」「好きな作品に関わりたい!」と思いました。
――ヒーローに憧れるような気持ちだったんですね。
寺坂:はい。その2つを叶えるために事務所に入りました。そのあと、いろいろと作品に出演させてもらうようになりましたが、その間もずっとその2つの夢が消えることはなくて。ウルトラマンは演じられたので、あとは「いつか2.5次元舞台に」という気持ちでずっといました。イベントなどでもずっと「いつか絶対叶えるんで」と言っていました。
――それが今回ようやく叶ったと。改めて、『Dancing☆Starプリキュア』The Stageへ出演が決まったときの心境を教えてください。
寺坂:「え? プリキュア? プリキュアになるの!?」って驚きすぎて、言葉が出なかったです。駅前で、「そういえば」みたいな感じで事務所の方から言われたのですが、そのあと放心状態で電車に乗ったのを覚えています。
――稽古の雰囲気はいかがですか?
寺坂:明るいです。誰かが変身できたときはやっぱり拍手が起こるんですよ。「あ、変身したー!」「カッコいいー!」って。なかなかできない経験をさせていただいているんだなと実感しますね。あとは日々出来上がっていくのがうれしくて。最初はテープを床に貼って、ステージの構図を仮で作っていただけのところから、セットを組んでいただいたり、曲ができてきたり、衣装ができてきたり。そうやって、どんどん世界観が出来上がっていくことにもワクワクしています。
華やかで強い“プリキュアイズム”を継承している舞台
――本作はどのような舞台になりそうですか?
寺坂:舞台の約2時間に凝縮しているという意味でスピード感はありつつも、ドラマ性もあるし、いろいろ想像もできるし、「これぞプリキュアだ」という作品になっていると思います。どの世代の方にも楽しんでもらえると思いますし、プリキュアを知らない舞台好きの方、今回初めてプリキュアに触れるという方でも、自然と楽しめちゃうと思います。あとは歌ったり踊ったり戦ったり。アクションもありますし。
――見応えたっぷりですね。
寺坂:はい。絶対に1回じゃ目が足りないと思うので、この記事を読んだ方はぜひ今のうちにほかの公演のチケットを買っておくことをおすすめします(笑)! いろんな角度で見ることによって、様々な演出も楽しめるんじゃないかなと思います。
――ちなみにプリキュアはご覧になっていましたか?
寺坂:2歳下の妹と一緒によく見ていました。
――寺坂さんの思うプリキュアの魅力は?
寺坂:まずは子供達が悪と戦っていくところが、ほかの作品とは違ったし、応援したくなりますよね。戦い以外にも、青春が詰まっているところも魅力の1つ。あとは衣装も含めて、華やかで強いというのは、子供ながらに惹かれました。そこは“プリキュアイズム”なのかなと思います。
――そのプリキュアイズムは今回の舞台でも感じられそうですか?
寺坂:もちろんです! すでに発表されている通り、ビジュアルにはプリキュアっぽい華やかさもあるし、僕らの役は高校生ですが、高校生が大人に立ち向かっていく部分もちゃんと描かれています。何よりも「常に価値観を壊して新しいものを作る」というのがプリキュアの大きな魅力。それを今回、男の子がプリキュアになるというものに変えて見せていくというのは、まさに、時代にどんどんあわせて変化していくプリキュアらしさだなと思います。舞台としても最新技術が使われていますし、今だからこそできる舞台のプリキュアを楽しんでいただけたらうれしいです。
https://emii.photo/ttv-square/
■『Dancing Starプリキュア』The Stage
https://www.marv.jp/special/precure_stage/