平成の大ヒット作『機動戦士ガンダムSEED』が完全新作の劇場作品、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』として2024年1月26日(金)より全国の劇場にて上映をスタートする。昨年からはテレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が話題になり、そこから「ガンダム」が気になりだしたという読者も多いだろう。とは言え、『SEED FREEDOM』は21年前のテレビシリーズから続く物語。「観てないし、ちょっとハードル高いかも…」と、気後れしている方もいるかもしれない。そんなSEED初心者のために、WEBザテレビジョン編集部ガンダム担当から「10分で読める『SEED』の物語」の分析記事をここで届けたい。
平均視聴率6.2%、最高視聴率8%の大ヒット『ガンダム』
『SEED』は2002年10月から始まったテレビシリーズ作品で、全50話。続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(こちらも全50話)と併せて2部作で放送された。TBS系列の土曜夕方6時から放送され(一部地域を除く)、『SEED』の平均視聴率は6.2パーセント。最高視聴率は8パーセントを記録。当時、アニメのゴールデン枠を指す「土6」という言葉を生み、アニメ専門誌ではない雑誌でも表紙、特集が組まれるほどの人気ぶりだった。そんな「SEEDシリーズ」はどんな物語だったのか? 全100話を一度に覚えるというのはなかなか骨が折れるので、まずは第1作目の『SEED』について知っていこう。
コーディネイターとナチュラル、対立する「2つの人類」
順を追ってあらすじから紹介すると、『SEED』はキラ・ヤマト(CV.保志総一朗)、アスラン・ザラ(CV.石田彰)という親友同士の2人の少年を中心に動いていく物語だ。舞台はコズミック・イラ(C.E.)と呼ばれる未来世紀。「コーディネイター」と呼ばれる遺伝子調整で生まれた優秀な人類と、自然のままに生まれた人々「ナチュラル」の対立が戦争に発展し、キラとアスランは両軍に分かれて戦うことになってしまう。
このコーディネイターというのが、「SEEDシリーズ」の覚えておきたい1つの鍵だ。受精卵の時点で遺伝子調整を施せば、生まれてくる子どもの容姿、才能は思いのまま。身体能力は強靭で、頭脳も明晰。となれば「ぜひ我が子をコーディネイターに」と飛び付きたくなるのが親のエゴというものだが、これを受けるには莫大な費用も発生した。結果、裕福層ばかりがコーディネイターの子どもを持つことになるのだが、これは普通の人々=ナチュラルにとってはやるせないことだった。もし自分がナチュラルだったときのことを想像してみてほしい。勉強でもスポーツでも、生まれながらにコーディネイターに敵わないとなったら、失意、妬み、理不尽に敵意も持ってしまうかもしれない。
世の中にそんな超人みたいな人間が増えたことでナチュラル側の反発は高まり、自然の摂理に反する人間の誕生に反発する人々ももちろん大勢存在した。そんな感情が世界に「2つの人類」という対立を生み、やがて「血のバレンタイン」(※)という最悪の事件に発展してしまうのだ。
実は、主人公のキラと幼馴染みのアスランは、共にコーディネイターだ。ただし、キラは次のような事情からナチュラルの軍隊「地球連合軍」でガンダムのパイロットになってしまう。ここから先は、「SEED」世界におけるモビルスーツとガンダムについて解説していこう。
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