趣里がヒロインを務める連続テレビ小説「ブギウギ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。11月15日放送の第33回で、大人たちの画策に巻き込まれ大騒ぎの渦中に放り込まれたスズ子(趣里)。落ち込むスズ子を癒やす2人の“おじさんコンビ”に注目が集まった。(以下、ネタバレがあります)
降って湧いた移籍話に、スズ子は…
「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」などの名曲で知られる戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品。戦後の人々に生きる活力を与えた歌手・福来スズ子の波瀾万丈の人生の物語だ。第7週「義理と恋とワテ」では、移籍話に揺れるスズ子とその周囲のドタバタが描かれている。
松永(新納慎也)からライバル会社への移籍話を持ち掛けられたスズ子。松永に恋心を抱いているだけに、心は揺れる。病気かもしれないという母・ツヤ(水川あさみ)の治療費を考えると、高額の給料もありがたい。だが、激怒した辛島(安井順平)が飛んできてスズ子は初めて事の重大さを自覚。さらに、どさくさの中で松永に告白、そして失恋…と大きなできごとが重なり、スズ子はすっかり落ち込んでいた。
とぼとぼ下宿に戻ってきたスズ子を待っていたのは、作曲家の羽鳥善一(草なぎ剛)と作詞家の藤村薫(宮本亞門)だった。スズ子の部屋に上がり込み、譜面を広げてああでもない、こうでもないと新曲づくりに没頭していた2人は、スズ子の姿を見ると「やっと帰ってきた!」と朗らかに迎えた。
“明るいおじさんとカッコつけたおじさん”が雰囲気を変えた
善一は、元気のないスズ子の姿を見ても「福来くん、ようやくできたんだよ。藤村ちゃんがいい詞を書いてくれたんだ。今ね、ちょっと直してるところだから待っててくれたまえ」といつもの調子。藤村と「ここが“溜息ばかり”なら冒頭も変えたほうがいいんじゃないか」「“溜息”の前に何かが必要なんだよ…“涙が”とかさ」「いいね!絶好調じゃない!涙いいよ!“涙”に続く5文字は何だい?」と楽しそう。
チズ(ふせえり)曰く「妙に明るいおじさんと変にカッコつけたおじさん」な2人の、周囲への無頓着さと明るさが心地いい。梅丸への義理を忘れていた、と自分を責めるスズ子にも、ゆっくり笑顔が戻ってきた。