コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、佐世保太郎さんがX(旧Twitter)に投稿した『大門寺と問題児』より「学級委員長選挙」をピックアップ。
作者の佐世保太郎さんが4月4日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、7千以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、佐世保太郎さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
”問題児”まひるに振り回される大門寺先生に笑いが止まらない！
今日から5年2組の担任になる大門寺(だいもんじ)先生。早速このクラスの学級委員長を決めようと提案しようとすると、ある生徒にこのセリフを取られてしまう。この子はまひる。学級委員長選挙の結果まひるが当選したのだが、大門寺先生はまひるの不正を疑う。なぜかというと、投票用紙や投票箱もまひるが用意したこと、まひるになんと170票も入っていたからである。疑われたまひるは「投票用紙も全部燃やしちゃったし」と開き直った。まひるの思っていた学級委員長とは、圧倒的な権力でクラスを好き放題できる役職であると思っていた。自分だけ宿題を拒否できたり、給食に豚の丸焼きが出たり、命が狙われた時(ドッジボール)に家臣が盾になってくれたりなど。大門寺先生はまひるが学級委員長を王様だと思っているのかと尋ねるも、まひるは否定。ただ、まひるの一人称が「余」や「我輩」になっていて王様の夢は捨てきれないみたいであった。
毎月4日発売の「最強ジャンプ」で好評連載中の本作(ゼブラックにて電子版も発売中)。想像の上を行くまひるの行動に、ネット上では「めちゃくちゃツボです！」「面白すぎて何回も読み直してます！」といった反響が寄せられている。
「まひるのモデルは私かもしれない」作者・佐世保太郎さんが語る創作の裏側
――『大門寺と問題児』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
前の連載(他社)が終わったタイミングで、今の担当編集さんから「ウチの雑誌でなんか読切描きませんか?」と声をかけてもらったのがきっかけでした。「次はドライな会話劇がやりたい」と思っていたので、児童誌は合わないんじゃないかと思ってたんですが、「そういうことは考えなくていいです」と言ってもらえたので、「そいぎんた」ということで読切のネームを描きました。「『問題児が集まるクラスの担任』という設定なら、いろんなキャラが出せてギャグが思いつきやすいかも」と、ぼんやり思ってたような気がします。
結果、それが読切会議に通って読切掲載、そして今に至るという感じです。
わりと小学校高学年の子にウケてるみたいなのでよかったです。ウケるの大好き。
――『大門寺と問題児』の中で気に入っているシーンがありましたら、理由と共にお教えください。
「小春の似顔絵」は最初のネームで担当さんにもウケてたし、読者の皆様からの評判も良かったし、今読み返してもネームが綺麗なんじゃないかと思います。「まひるがウンコに突っ込んでる絵を小春が描く」というギャグは自分でも気に入ってます。
――『大門寺と問題児』で描かれる”まひる”のキャラクターに多くのファンが魅了されていますが、”まひる”にはモデルがいるのですか?
いません。最初の段階では名前も外見も全く違ったりして…。私はキャラを作れないので、思いついたギャグが、それそのまま、まひるのキャラクター性みたいなものです。そういう意味では、まひるのモデルは私かもしれません。私もメガネだし。いつも短パンだし。
――『大門寺と問題児』では思わず笑ってしまう展開が多くありますが、どこから着想をえて
いるのでしょうか。
「何か題材を決めて、そこから大喜利的にギャグを出していって、それらをひとつのエピソードにまとめる」という手法を取ることが多いので、普段からなるべくお笑いを摂取して勉強するようにはしております。私の漫画は「コントっぽい」とたまに言われるのですが、そういう影響があるのかもしれません。最近の推しは金属バットさん、たくろうさん、サツマカワRPG 氏です。
――佐世保太郎さんの今後の展望や目標をお教えください。
う...う…売れたいです…マジで…。5000万部くらい…。すいません、欲を出しすぎました…。1000万部でいいです…。
あと…彼女ほしいです…。最近、マッチングアプリに登録しました…。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつもありがとうございます。皆様の笑顔で私の視力が、皆様の笑い声で私の聴力が回復しております。今後も応援して佐世保太郎を健康にしよう!
何卒よろしくお願い致します。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
