蔵前は梨乃の提案に動揺する
蔵前の前に梨乃が現れる。梨乃から戻ってきてほしいと伝えられた蔵前は、態度には出さなかったが動揺していることだけは表情から伝わってきた。
その後、遺産相続の案件を受け持ったため、その忙しさに、蔵前は梨乃の提案をすっかり忘れていたように思う。杏と仕事をこなす中で、蔵前はパラリーガルという仕事に誇りを持っており、杏を支えたいと考えていた。
そのため、今支えたいのはあなたではないという言葉を残して、梨乃の提案を断ることにしたのだ。蔵前のこの決断にグッと胸をつかまれたが、物語の終盤で、その決断をあざ笑う展開へと向かう。
杏の意外な一面
今日子からあなた失敗しないのでと、某医療ドラマの主人公の主語違いのせりふで指名された辻井(村川絵梨)は、杏たちに力を貸すことに。突然ぶっこまれたネタに思わず笑ってしまった。
遺言書には何かあると考えた杏たちは、遺言書の効力が無効になるような証拠を探すことに。その中で、将太郎が認知症だったという疑惑が浮上。さらに、将太郎のヘルパーとして働いていた小夜子(小林涼子)が将太郎の娘であることが明らかになる。
将太郎が認知症であったことを証明するため、小夜子に証言してほしいとお願いするが、小夜子は拒否。杏と蔵前は、将太郎の家で泊まり込むことになる。
そんな夜、杏の新たな一面を知ることになった。幽霊を信じていなさそうな杏が、幽霊を見たと騒ぎ、蔵前に救いを求める。その後も恐怖を忘れられない杏は、蔵前と布団を並べて寝ることに。さらに、なかなか寝付けない杏は、蔵前に自分の家族のような大事な存在がいることを打ち明ける。
このシーンを見て、杏にとって蔵前もそういう存在であればいいのにと願わずにはいられなかった。
「大丈夫です」の意味が気になる
遺産相続の案件を無事に解決した杏は、蔵前を食事に誘う。杏と蔵前の仲のいい姿に感動して涙が出たが、食事中に交わされた言葉に別の意味で涙が出た。
蔵前が梨乃の提案を断った後、梨乃は杏に電話をかけていたのだ。杏は、蔵前は戻りたいなら戻ると伝え、話を終わらせようとする。しかし、話を続ける梨乃から、蔵前は自分の家族同然であり、返してほしいと言われ、蔵前の意思をちゃんと確認することにしたのだ。
杏がどう思ったかは今の時点では分からない。もしかしたら、自分は大丈夫だから、心配せずに、蔵前は蔵前のために自分の選択してほしいと思ったのかもしれない。蔵前が必要とされていないと感じてしまった、杏の“大丈夫”に含まれる意味が気になるシーンとなった。
X(旧Twitter)では、布団を並べて寝る仲のいい杏と蔵前の姿に「かわいすぎる」「本当に仲よし」「修学旅行みたい笑」と絶賛する声が上がる。その一方で、蔵前と杏に訪れたバディ解散の危機に「解散しないで」「次が待ちきれないよ…!」という視聴者も続出した。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
スイッチパブリッシング
発売日: 2019/04/20