小椋久美子が“日本最後の秘境”へ 「秘境黒部百年物語 〜未来へ紡ぐ守り人たち〜」4Kドローン映像が捉えた絶景と歴史の痕跡
2021年から続く、BSテレ東の人気番組「4K絶景秘境シリーズ」。その第3弾として12月26日(火)夜7時から放送されるのが、「秘境黒部百年物語~未来へ紡ぐ守り人たち~」だ。観光地として有名な黒部渓谷やダムではなく、知られざる黒部の“裏側”に迫る紀行ドキュメンタリーとなる今回。一般公開に先駆けて小椋久美子が潜入撮影した同番組の魅力に迫る。
「4K絶景秘境シリーズ」第3弾は“日本最後の秘境”黒部渓谷
訪れる人々を魅了する観光地であり、生命の営みを拒む「日本最後の秘境」と呼ばれる黒部渓谷。これまでは「富山ルート」と「長野ルート」でしか訪れることができなかった黒部ダムだが、実は黒部川電源開発に伴い作られた「黒部ルート」があった。
来年2024年6月に一般公開される「黒部宇奈月キャニオンルート」と呼ばれる約18kmの新観光ルートを、プライベートでも黒部を訪れるほどの「黒部好き」な小椋久美子が一足早く体験する。
狭いところでは約40cmしかない歩道「水平歩道」の大太鼓、志合谷宿舎に起きた悲劇の原因“黒部渓谷の大きな力”、暗闇のなかを行くトロッコ列車が進んだ先で見える光景とは。開湯100年の宇奈月温泉と黒部の深い歴史も含め、人と黒部の知られざる100年物語を小椋久美子が届ける。
黒部の知られざる歴史を切り出す旅へ
小椋久美子は元バドミントン五輪代表選手だ。「オグシオ」の愛称で潮田玲子との女子ダブルスペアを組み、全日本大会5連覇や北京オリンピック出場をしていたのが記憶に新しい。
引退後はTV解説や講演、子どもへの指導をはじめ、バドミントンを通じてスポーツの楽しさを伝える活動をおこなっている。だが小椋はバドミントン選手のほかに、もう1つの顔をもっている。「バドミントンと同じくらい夢中になれたのが登山。山が救ってくれた」登山歴9年にして20以上の山へ登頂した経験を持つ小椋は、多いときは月1~2回のペースで登り、ソロトレッキングも楽しんでいるベテランだ。
2021年に放送されたBSテレ東の「最後の秘境 黒部源流紀行」で、黒部渓谷の奥深くへ挑んだのも小椋だった。大の「黒部好き」を公言するだけあって、今回も行く先々で大きな感動を味わっている。
現地についた小椋は、まず地元・宇奈月温泉旅館協同組合の濱田政利理事長から同地域の歴史を伺うことに。当初は作業員の疲れを癒すために作られたという宇奈月温泉のなれ初めを聞いたあと、続いて黒部峡谷鉄道で現地へ向かう。前回もお世話になった阿曽原温泉小屋を営む佐々木泉さんに案内してもらったのは、絶景ポイント・水平歩道だ。
いまは観光地となっている各ポイントで、それぞれが持つ開拓の歴史と関わってきた人々の思いを、ナレーションや案内人の言葉とともに掘り下げていく。秘境の大自然に感動しつつも、そこに残る先人たちの努力に向き合う小椋のまっすぐな眼差しが印象的だった。