コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、しばたまさんの漫画『本当にあったゾッとする話』だ。
しばたまさんが2023年10月23日に同作をX(旧Twitter)に投稿したところ、6800件を超える「いいね」が寄せられている。本記事では作者のしばたまさんにインタビューをおこない、創作のきっかけやこだわった点などについて語ってもらった。
ほのぼの系で頑張り屋な同僚のまさかの正体に恐怖
――作者のしばたまさんがフォロワーから寄せられた体験談を漫画化した作品である同作。今回の体験談を送ってきたのはしばたまさんのフォロワーであり、本作の主人公となる女性(以下、A)は以前介護士として働いていた。
ある日、Aが働く施設に「安田」という男性が中途で入社してきた。安田はパンダのような優しい雰囲気で、施設利用者や職員の間でたちまち人気に。安田の妻とも交流を持ち、Aも公私ともに安田との仲を深めていく。
事が起きたのは、安田が入社して3年目くらいの頃。安田の目が毎日充血して真っ赤になっていることに気づいたAは、仕事を代わりに引き受けることを申し出る。遠慮する安田を早めに返し、施設の催し物の飾りつけに取りかかったA。更衣室のロッカーの上に置かれている箱を取ろうとして、誤って隣の段ボールも落としてしまう。
落とした箱を片づけようとしたAは、箱に丸くくり抜かれた穴があることに気づく。気になって中を見てみると、なんと中には盗撮用の小型カメラが。1週間後、施設長が明らかにした盗撮犯の正体は…。
同作について読者からは、「幽霊よりも普通に生きてる人間が一番怖いわ」「ほのぼのした絵からこの流れは怖すぎる」などの反響が寄せられている。
作者・しばたま「注意喚起になるものが多数あるので、しっかり怖くしてしっかり分かりやすく」
――『本当にあったゾッとする話』を創作した経緯をぜひお教えください。
自身の怖かった話を描いてみたら、「私も同じような経験しました」「私の怖い話も聞いてください!」というようなコメントがたくさん送られてきて、みなさんの体験も漫画にしてみたいなと思ったのがきっかけです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
ゾッとした体験漫画は注意喚起になるものが多数あるので、しっかり怖くしてしっかり分かりやすくまとめるようにしています。あとは、イラストの緩急や雰囲気がでるように色使いにも気を遣っています!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
セリフではないのですが、犯人が判明する前と後とで、表情を若干変えているのが気に入っています。
――しばたまさんは同作のような話を漫画にした『身の毛がよだつゾッとした話』を手がけていますが、普通の人よりも多くの心霊や人の怖さにまつわる話を聞いてきていると思います。霊や人の怖さに触れてきて、思うことがあれば、ぜひ教えてください。
どちらの怖さも、いつもの日常に急に差し込まれる墨みたいなものだと思っていて、日常とのギャップが大きいと恐怖も増幅すると思っています。
個人的に、人と霊だと人のほうが怖いと思います…!
明らかに意図があっての行動でしょうから…。
――今後の展望や目標をお教えください。
今後もマンガやイラストのお仕事を続けていけたら幸せです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも読んでいただきありがとうございます!!みなさんからの反応、毎日励みになっています!体験談もたくさん送っていただき、ありがたい限りです。
ゾッとした体験だけを盛り込んだ『身の毛がよだつゾッとした話』が2023年10月26日に発売されましたので、興味がある方はご覧いただけると嬉しいです!
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