高良健吾主演、大東駿介・石田卓也らが出演する映画「罪と悪」(2月2日[金]公開)の完成披露舞台あいさつが1月16日に行われ、高良、大東、石田、齊藤勇起監督が登壇。どのように作品を作り上げていったのか、福井オールロケの撮影の裏側や撮影エピソード、作品に込めた思いを語った。
罪の真実と正義の在り方を問う本格ノワールミステリー「罪と悪」
何者かに殺された13歳の少年、正樹。彼の遺体は町の中心のある橋の下で発見された。同級生の春(高良)、晃(大東)、朔(石田)は、正樹を殺した犯人と確信した男の家に押しかけ、男は1人の少年に殺される。彼は家に火を放ち、事件は幕を閉じたはずだった。
時が過ぎ、刑事になった晃は父の死をきっかけに町に戻り、朔と再会する。ほどなく、ある少年の死体が20年前と同じように橋の下で見つかる。晃は少年の殺害事件の捜査の中で、春と再会し、それぞれが心の奥にしまっていた過去の事件の扉が再び開き始める。かつての事件の真相は、そして罪と向き合うということとは。
高良健吾「4人で立てることがうれしい」感慨深い心境を語る
観客の拍手につつまれ登壇したキャスト陣と監督。高良が「この4人で立てることができてうれしいです」と、大東が「この映画を皆さんに観ていただけるのはうれしいですし、楽しんでいただければと思います」と、石田が「僕たちがつくりあげたこの作品を観ていただけることが本当にうれしくあります」と、齊藤監督が「感無量の中、ようやく完成した作品を観なさんに観ていただけるのがうれしいです」とそれぞれあいさつをした。
2022年の夏、福井でのオールロケで行われた撮影から、1年半の時を経て観客に届けられる本作。今の心境を尋ねられると、高良は「(撮影は)一昨年なんですけど、みんなでこの作品、役というのに必死に向き合って、答えが見つからない時はこのふたりの顔を見て、自分が困ったときに目の前にいる人から何かをもらって答えを導き出すというのはなかなかないので、作品が完成して、ここに立てて、感無量です。本当にうれしいです」と感慨深い様子で語った。
10代から共に戦う3人の関係性に熱い思いが込み上げる…
10代の頃から、オーディションなどでも顔を合わせることも多かった高良、大東、石田。本作で改めて共演しての感想、同世代での撮影だからこその刺激があったという話になると、高良は「うれしかったですね。10代の時からそういうところで競ってたし、20年後にこうやって再会してやれるっていうのは信頼感が違いますね」と3人での共演を改めて喜んだ。
「今まで(僕たちも)会ってなかったっていうのも良かったよね」という石田に、「この作品にぴったりあってるんですよね。それぞれが語り合っているシーンでは、芝居をしているより、もう一個その先にいるような、語り合っているようなかんじだった」と、大東も改めて本作の役柄とシンクロするような3人の関係性に熱い思いが込み上げているようだった。
ポニーキャニオン