現在放送中のドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)で、主演の原田泰造の息子役“翔”を演じている城桧吏に、本記事ではインタビューを実施。翔を演じてみての変化や、現在熱中しているものについてなど、たっぷりと語ってもらった。
翔は「自分の好きを貫けるキャラクター」
――一見インパクトが強いタイトルの本作ですが、オファーを受けた時の率直なお気持ちを教えてください。
今までに演じたことがない役柄で不安はありましたが、新しい自分の発見がありそうでワクワクというか、楽しみな気持ちもありました。 原作を読んでみて、多様性について深く考えるきっかけにもなりました。台本を読んだときに、原作のセリフが再現されていて、流れもとても面白くて、撮影がすごく楽しみになったのを覚えています。
――実際に翔を演じてみて、新しい自分の発見はありましたか?
髪の毛を編み込みするシーンがあって、最初は難しかったんですけど、練習していくうちにだんだんできるようになって。「あれ、思ったより手先器用なのかも」みたいな、そういう発見がありました。
――城さんが演じる翔は繊細な感情を持つ役柄ですが、城さんから見た翔はどんな人物ですか?
翔は芯の強い子だと思っています。自分の好きを貫けるキャラクターで、とても応援したくなるなと。
――そんな翔を演じる上で意識していたことなどはありますか?
翔は感情のふり幅があるキャラクターなので、家族とは状況の違う学校のシーンでは友達に何か言われたときに、「翔だったらどう思うんだろう」と考えていました。感情の揺れ具合、顔の表情や動作なども意識しました。
――翔と似ている部分や、反対に似てない部分はありましたか?
翔は同い年ぐらいの子が苦手なのですが、僕も同い年ぐらいの子に自分から話しかけにいくのがあまり得意ではないので、そういった部分は似ているなと感じました。あとは、かわいいものが好きというのは、僕自身もぬいぐるみであったりとか、そういうものが好きなので、共通点なのかなと思います。
似ていない部分は、メイクするところです。今までの人生でメイクはしたことがなかったので、グロスを塗るという1つの動作もすごく難しく感じました。
――翔を演じていて、1番印象的だったシーンを教えてください。
翔がお父さんに初めて反抗した日のシーンです。 お父さんに向かって本当の気持ちをぶつけていて、翔にとって、とても大切な場面だったと思っています。人のために怒れる翔の優しさも見えるシーンで、撮影している時も、完成して見た時も印象に残っています。
あと、翔のセリフで、「人に好きになってもらうって、 自分の根っこまで変えなきゃいけないことなのかな」というセリフがあるんですけど、その言葉がすごく僕の心に刺さりました。
原田泰造のように「細やかな表現もできるようになりたい」
――主演の原田泰造さんや、大地を演じる中島颯太さんとの現場でのエピソードを教えてください。
原田さんは、現場の雰囲気を明るくしてくれる人です。ドラマを見てもらっている方は共感してもらえると思うんですけど、なんとも言えない表情のお芝居がすごくて、現場でずっと見ていました。自分もあんな風に、細やかな表現もできるようになりたいなと思いました。
(中島)颯太さんは優しくて面白くて、僕がボケた時にいつもツッコミを入れてくれていました。撮影の空き時間も話しかけてくれて、お兄ちゃんみたいな存在です。
――先ほど城さん自身も、翔と同じくかわいいものが好きだとおっしゃっていましたが、最近かわいいなって思った、お気に入りのものはありますか?
昔から片手に乗るくらいのペンギンのぬいぐるみを、なにかのキャラクターとかではないのですが、弟と一緒に集めています。今家に10個ぐらいあって、1番昔からいる子はロケや撮影の時に持っていくこともあります。
――翔はかわいいものだけでなく、綺麗なものに関心が高いですが、城さんが普段健康や美容で心がけていることはありますか?
以前はあんまり気を付けてなかったのですが、今回翔という役をいただいて、少し美容に力を入れてみようかなと思い、まず化粧水を変えてみました。そこから肌の質感が、ちょっともちっとした気がします(笑)。
東宝
発売日: 2022/12/21