安倍晴明が陰陽師になる前の学生時代を描いた映画「陰陽師0」が4月19日(金)に公開される。同作のキックオフイベントが2月19日に京都・仁和寺で開催され、山崎賢人・染谷将太・奈緒・佐藤嗣麻子監督が登壇した。
世界遺産・仁和寺で映画のイベントを初開催
同作は、夢枕獏による小説「陰陽師」シリーズを基として、その前日譚を完全オリジナルストーリーで描いた作品。主人公・安倍晴明を山崎が演じるほか、晴明と衝突しながらも共に事件の解決に挑む貴族・源博雅(みなもとのひろまさ)を染谷が演じ、物語の発端となる事件に巻き込まれる皇族の徽子(よしこ)女王を奈緒が演じる。
今回のイベントは、映画のロケ地でもある世界遺産“京都・仁和寺”で開催。仁和寺で映画のイベントが開催されるのは今回が初となる。
山崎賢人「世界遺産となる場所はパワー、エネルギーがすごい」
イベントは「撮影でもお世話になった仁和寺でイベントが出来て、とてもうれしいです」という山崎のあいさつからスタート。
仁和寺をはじめとした、壮大なロケ地での撮影について、山崎は「昔から残っていて、世界遺産となる場所はパワー、エネルギーがすごいと思うので、そのような場所で晴明を演じたことで、エネルギーが満ちあふれる映像となりました。金堂の中も研ぎ澄まされた空間で、静寂に包まれていました。完成した作品にも映し出されているので注目してほしいです」と、通常は非公開となっている国宝・仁和寺金堂での貴重な撮影を振り返った。
染谷は「歴史を刻んできた場所に立って、演技するというのは賢人くんが言うように、エネルギーや場所の力を借りて演技をさせていただきました」と語り、奈緒は「(私の撮影は)夜のシーンが多く、東京にはない暗闇を感じました。没入感のある中での撮影でした。また、とても美しい衣装も着させていただきました」とコメントした。
そして、佐藤監督はロケ地として仁和寺を選んだ理由を聞かれると、「天皇家に代々縁のあるお寺で、晴明が教えを請いに行った人物が実際にいた場所とされている場所だったので採用しました」と明かした。