コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、縹さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「推しの推しが俺」だ。3月19日時点で9000以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者の縹さんに制作の背景を伺った。
推しとの共演でまさかの事実が発覚…!?
主人公のマキこと駒帰拓美は、有名配信者。完全に趣味ではじめていた配信でうっかり顔バレしてしまい、その顔のよさでバズってしまい有名人になった。
そんなマキに舞い込んできたのはファッション誌の仕事。推し活特集ということで話題の人同士の対談企画が組まれ、マキに依頼がきたのだ。対談相手は元キッズモデルで超人気俳優の才賀佳乃。実はマキの推しだった。
緊張しながら才賀に会うと、どこか冷たく固い印象で戸惑うマキ。しかし、対談中にマキが初期に配信した内容を話すと思わず「懐かしい」と才賀は口にした。マキは才賀の一言がかなり気になり、古参リスナーのことを思い返す。マキは、休憩中に「才賀さんってもしかして『鉄骨チャーハン』?」と心当たりのあるアカウント名を尋ねると動揺する才賀。
実は才賀もマキを昔から応援するファンだったのだ。
まさかの推しの推しが自分という状況になったマキ。思わずキュンとしてしまう結末は必見だ。
実際に作品を読んだ読者からは「質が高すぎます」「心が潤いました」「尊い!!」「尊すぎて最高です」といった反応があがっている。
今回は、作者・縹さんに制作についての話を伺った。
作者・縹さんの創作背景とこだわり
――「推しの推しが俺」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
芸能界BLがテーマの漫画賞に応募するために描いたのがきっかけです。
――「推しの推しが俺」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
「顔が良すぎてバズった配信者」と「幼少期から人気のある俳優」という、どちらも“容姿の良さ”が売りになっているキャラクターに説得力を持たせるために、なるべく顔が綺麗に見えるよう念じつつ描いています。
また、才賀くん(俳優)の素は「実際こういう呟きをするオタクいるよね」と共感してもらえるようなラインを目指しました。便宜上“推し”と称していますが、多分才賀くんはマキくん(配信者)を“推し”とは形容したくはないだろうなと思います(笑)。
――有名配信者×超人気俳優というキャラクター設定はどこから着想を得られたのでしょうか?
私自身様々な配信者を追っていて、彼(女)らは煌びやかな芸能人とは違い“素を見せる”ことで人気を博している部分もあると思います。そのため、たまに「そんな人ですら見せない部分を垣間見てみたい」と思うことがあり、そこから着想を得ました。
そして相対する存在として、煌びやかな芸能人たる人気俳優を相手として据えてみました。
――普段漫画を描かれる際に大切にされていることがあればお教えください。
言葉の選び方や助詞のひとつにさえもその人らしさは窺えると考えているので、特に会話のテンポを意識して描いています。ただ文字が多いと読んでもらえないので、毎回苦悩しながら台詞を取捨選択しています。
――縹さんの今後の展望や目標をお教えください。
この作品をきっかけとして様々な方に作品を見ていただけるようになったので、今後は自分の“好き”をもっと上手に抽出した漫画を描けるように頑張りたいと思います!
あとはとにかく画力向上が目標です。
――最後に縹さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
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「推しの推しが俺」とは別件になりますが色々準備中なのでお待ちいただけると嬉しいです!!