“9ボーダー”での経験は「今も心の支えになっている」
――コウタロウ役の松下さんからも「男同士で互いに助け合っていきたい」というお話がありました。男性陣ならではの裏話は何かありますでしょうか?
木戸くんとは一緒にお風呂に入るシーンがあったので男同士の裸の付き合いでいろいろな会話ができたのがうれしかったですね。
松下さんとはこれから撮影現場でお会いできるのが楽しみなのですが、以前、飲食店でたまたまお会いしたことがあったんです。そこは歌えるお店で、松下さんはしっとり系の歌をずっと歌っていたのが印象的で…。でも先日、「9ボーダー」チームで松下さんのライブを見に行った時は、ハツラツとした歌を歌われていたのでなんだか安心しました(笑)。
――新たな一歩を踏み出した手応えを感じたエピソードはありますか?
18歳の時に初めて自分で映画を撮りまして、ちょうど“9ボーダー”に当たる19歳の頃にその作品が「カンヌ国際映画祭」に招待されたんです。
自分で飛行機や宿の手配をしたりと、初めてづくしの中で向かった現地で、同世代の監督と交わした言葉や共有した時間は刺激的で忘れられない出来事でした。僕の中でかけがえのないものとして今も心の支えになっているので、その経験が表現者としても大きな一歩でした。
――覚悟を決める前に必ずやることがあれば教えてください。
何かを決める前に、目を閉じてゆっくり深呼吸をして「無」になることを大事にしています。例えば試験前や緊張する撮影前などによく行っているんですけど、集中するという意識に近いですね。
――役を演じる中で共感を覚えるのはどんなところでしょうか?
朔という人柄が醸し出す「好きな人に笑っていてほしい」という部分には僕自身とても共感できました。恋愛だけではなく、友達など大切だと思う人に対しておこがましくない感じで寄り添う距離感はいいですよね。バッティングセンターのシーンで六月に打ち方を教える時、直接肩に触れるよりも、少し触れてしまってドキッとしてしまうところもかわいいですよね。
「彼が成長する姿をぜひ見守っていただけたら」
――視聴者の皆さんに向けて朔ならではのメッセージをお願いします。
六月との展開も気になるところですが、好きな人には笑っていてほしい、穏やかな時間を一緒に過ごしてほしいと思う朔に共感しやすいと思います。恋愛面以外にも、新米会計士として仕事に悩む様子も描かれているので、彼が成長する姿をぜひ見守っていただけたらうれしいです。
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