明日香と遥斗、話し合った末の決断
明日香が昔の話をしたり、昔の場所に出かけたりしたのは、記憶が戻る助けになればと思ってのこと。ただ、明日香は自分のエゴだったかもしれないと振り返った。そんな明日香に、遥斗の主治医・友里(和久井映見)は「あまり自分を責めないで。明日香さんはいつも誠実に彼と向き合ってる。きっと一番いい道が見つかると思う」とアドバイスした。
だが、2人はラストで、ある決断をすることになった。
ギクシャクしている明日香と遥斗のためもあって、和樹が知り合いのコテージを借りて開いた忘年会。明日香にも、みんなにも気をつかわせていると遥斗の思いがあふれ出てしまった。昔も今の遥斗も同じで、今の遥斗が好きだからみんな集まっている。そういった明日香の説明は、一段と遥斗の心に重くのしかかってしまったようだ。
遥斗が望んだ本音での話し合い。明日香は、思い出を忘れてしまった遥斗を見て悲しかったこと、そう思ってしまう自分がイヤだったことなどを打ち明け、追い詰めてしまっていたと明かした。そして遥斗は「確かに無理はしていたかもしれないけど…。俺はただ、明日香に笑ってほしかった」と話した。
「もう悲しませたくない」という思いから、2人は“友だち”に戻ることに。互いに一緒にいることが本当に幸せなのかを考えた結果なのだが、悲しく胸に迫る。
この場面のBGMは、作品のモチーフであり、主題歌となっているHYの「366日」。歌詞から、物語の序盤にあった遥斗の妹・花音(中田青渚)の「お兄ちゃん、最近一からまた恋しちゃってるみたい、明日香さんに」という言葉が思い返されて、さらに切なさを増した。
SNSには「なんで友だちに戻るの!」「涙止まらない」「2人とも優し過ぎる」「お互いに思い合っててつらい」「すれ違いが切ない」「見えない障がいほど本人にしか分からない気持ちもあって難しい」「どうしたら幸せになれるの」といった声が上がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
Happinet