石原さとみが主演を務めるドラマ「Destiny」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)が、6月4日(火)にいよいよ最終回を迎える。放送を目前に控える中、石原が取材会に登場。自身3年ぶりの連続ドラマ復帰となった本作への思いや、放送後に寄せられた反響などについて語ってもらった。
20年の時を超える“サスペンス×ラブストーリー”
本作は、横浜地方検察庁中央支部の検事・西村奏(石原)が、かつての恋人・野木真樹(亀梨和也)と再会したことをきっかけに、自分たちの青春時代を終わらせた“友人の死”、そして20年前、検事だった奏の父・英介(佐々木蔵之介)を自殺に追い込んだ“ある事件”に隠された「真実」を追い求めていく姿を描いてきた。
毎回一つ謎が明らかになると、また新たな謎が浮かび上がってくる展開も注目を集めているが、本作の魅力は何と言っても、石原演じる奏と亀梨演じる真樹の関係性。仕事ができて自分のことを第一に考えてくれる貴志(安藤政信)という婚約者がいながら、かつての恋人・真樹に翻弄されていく奏の“許されざる恋”には、視聴者から多くの反響が寄せられた。
また、石原や亀梨のみならずキャスト陣の好演も大きな話題に。中でも、奏たちの大学時代の同級生で、第1話で命を落としてしまう及川カオリを演じた田中みな実の鬼気迫る熱演は、12年経っても奏たちが心に悔恨を抱える根拠として大いに説得力を持つ結果に。真樹の父・浩一郎(仲村トオル)の“ラスボス感”も強烈なインパクトを残した。
「友達から『今その話しないで!』っていうのはすごくありました(笑)」
ドラマの撮影から約1年が経過し、ついに最終回までたどり着いたことについて、石原は「撮影がクランクアップして、初回の番宣が3カ月前ぐらいにあったんですが、その時はあまり久しぶりな感じもしなかったですし、すごくワクワクしてたんです。でも、そこから最終回までがすごくあっという間に感じていて。
全9話ってこともそうですけど、『何だかあっという間に終わっちゃうな』っていうのもありましたし、その分とても強烈に覚えている撮影期間がすごく凝縮された作品をお届けしてきたんだなって思うと、『やっと“あの最終回”がお届けできるんだ』というのはすごく嬉しいですね」と率直な思いを。
また、本作への反響もいつも以上に大きかったようで、「海外旅行に行った友達も普通に配信で見ていましたし、やっぱり今回配信の力っていうのもすごく感じました。すごく多くの方に見ていただいてるなっていうのが実感としてあります。
(作品について)声をかけていただく機会も本当に多くて。みんなそれぞれ(のタイミングで)次の展開を追ってる状態で、『祐希!って叫んだタイミングだからそれ以降(のネタバレを)言わないで!』とか(笑)、『今その話しないで!』っていうのはすごくありました。
(普段から)周りでは結構応援してくれてるんですけど、こんなにリアルタイムで(作品を)応援してくれている、見て楽しみにしてくれている、しかも次回が気になるっていう子たちがすごく多かったので、それはすごく嬉しかったです」と振り返った。
現場でも“感想戦”が盛り上がる?
本作の脚本は驚きの展開を見せることが多かったが、現場でもキャストやスタッフ間で大いに盛り上がっていた様子。石原は「キャストやスタッフはみんな先に台本を頂くんですが、(現場では)台本をもらうたびに、『どういう最終回にするのか』ってみんなの中ですごい議論があったんです。
結末は決まっているんですけどスタッフもキャストも(その時点では)知らないので(笑)、『奏はどうなるんだろう』『真樹は死ぬの?生きるの?』とか。一回(野木家が)火事になったタイミングでは、『どういうこと?』ってザワザワしたり、台本をもらうたびに盛り上がっていました。
しかも撮影中の、シーンを撮っている合間とかに台本をもらうので、待ち時間に一気に読んだらキャスト同士で『読んだ?』って話し合っていて。3話のラストで、奏と真樹が歩道橋でキスをするシーンがあったんですが、撮影中に違うところでそれを読んだスタッフさんの『エ~ッ!』ていう叫び声が聞こえてきたり(笑)、みんなが台本を読みながらリアルタイムでリアクションしているのを受けていて。
最終回は、台本をもらった後にみんなで『なるほど!』って、読みながら感想を語る回みたいなものが現場で繰り広げられるくらいで。『これについてどう思った?』ってすごく盛り上がりました。視聴者の皆さんにも予想を立てていただきたいですし、奏の“運命”というものに対してどういう決断をしていくのか、楽しみにしていただけたらうれしいなと思います」と明かした。
最後に、「皆さんの感想やリアクションが本当にうれしくて。撮影がんばって良かったととても思いますし、終わってしまうのが寂しいのですが、最終回が本当に(見どころが)詰まっているんです。20年前の事件の真相だったり、真樹と奏の決断だったり、仲村トオルさん演じる浩一郎とのバトルだったり…。
さまざまなことが凝縮された最終回になっているので、ぜひ見ていただいたらうれしいなと思いますし、いろんな伏線回収をしているので、配信でイチから見ていただけると、より楽しんでいただけるのかなと思います」と語った。
ドラマ「Destiny」最終回は、6月4日(火)夜9:00よりテレビ朝日系にて放送。