三瓶は重度障がい者の兄がいたことをミヤビに話す
そんな中、偶然、西島(酒向芳)と出くわしたミヤビは、西島の隣を歩く鵜原建設の押尾晴人(黒田大輔)を見て足がすくむ。理由は分からないが、とてつもない恐怖を感じる。
一方、麻衣から「大迫教授はミヤビちゃんに言ってないことがある」と聞いたミヤビは大迫の元を訪ねる。一度は何も答えなかった大迫だったが、あることをきっかけにミヤビを改めて呼び出し、「全部話すよ」と自分の思いを語る。
その後、ミヤビがデスクに向かっているところに三瓶がやってくる。三瓶は大迫と話した内容を聞くが、ミヤビははぐらかし、持っていたラムネを三瓶にあげる。ラムネのことから子どもの頃の話になり、三瓶は兄がいたことを話す。
ミヤビがお兄さんは今何しているのかと尋ねると、もう亡くなったと三瓶は言いつつ平気なそぶりを見せようとするが、顔をそむけて涙ぐむ。「すみません」と三瓶は向き直って、兄が重度障がい者であり、自分が8歳のときに重度障がい者施設に入ったことを話す。「障がい者施設を勧めた人も、僕も家族もみんなそれが最善だと思っていたんですけど、兄はずっと泣いてて。世の中も僕も、兄のためって言いながらただ遠くに見えないようにしていただけなのかもしれないなと思いますね」と三瓶は切々と語るのだった。
普段は無表情で何を考えているのか読み取りづらい三瓶が、無防備に涙ぐんで声を震わせる姿には見ているほうも涙が止まらなくなってしまった。SNSでも「三瓶先生ぇぇぇ!!辛いなぁ、辛いよなぁ、泣けるよなぁ、、」「三瓶先生の泣き方可愛すぎて母性溢れすぎて保育園開園しそう」「三瓶先生好きすぎてしんどい」と視聴者の声が寄せられてトレンド1位となった。
◆構成・文=入江奈々