木村拓哉が主演を務めるドラマ「Believe-君にかける橋-」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の最終話が6月20日に放送。上川隆也演じる刑務官・林が、刑が確定した狩山(木村)に面会。そして交わされる言葉から謎が明らかになると同時に、林と狩山に「心の橋がかかった」と反響を呼んでいる。(以下、ネタバレを含みます)
希望と再生のヒューマンエンターテインメント「Believe-君にかける橋-」
本作は、脚本家の井上由美子や監督の常廣丈太ら、木村主演ドラマ「BG~身辺警護人~」(2018年、2020年)チームが再集結して制作されたテレビ朝日開局65周年記念作品。橋づくりに情熱を燃やす設計者が、わけあって刑務所に収容されてしまい、希望と再生の道を模索していくサスペンスかつヒューマンエンターテインメント。
木村が主人公で大手ゼネコン「帝和建設」土木設計部部長の狩山陸を、上川が狩山が収監された国立刑務所・処遇部門第3区の区長・林一夫を演じ、竹内涼真、山本舞香、一ノ瀬颯、北大路欣也、斎藤工、小日向文世、天海祐希らが出演。MAN WITH A MISSIONの「I'll be there」が主題歌となった。
木村拓哉“狩山”、逃走に刑務官・上川隆也“林”の関与を言わずに刑が確定
狩山の“加重逃走罪被告事件”についての裁判が始まる。法廷には、狩山の逃走を手助けした刑務官・林(上川)の姿も。狩山は逃走については争わず、龍神大橋崩落事故の再審を目指す。弁護士・秋澤(斎藤)による逃走の動機や崩落事故の真相に耳を傾ける林は、どこかつらそうだ。裁判の結果、逃走については懲役1年を求刑された狩山だったが、龍神大橋崩落事故の再審が認められた。
そんななか、林は狩山に面会。狩山の逃走に関与した自分のことが表に出ていない理由を問う。狩山が「なぜ自分を逃してくれたのかわからなかったから」というと、林は「金だ」と答えた。狩山は林が冤罪を訴えていた受刑者の逆恨みで自宅を放火され、林の妻と隣人の妻が亡くなったという話を思い出す。狩山の「あのときの火事の遺族に渡したんですか」の言葉に、林は大きなため息をついた。
「裁きは覚悟の上だ」という林に、狩山は刑務所から一緒に逃走を企てていた野口ヒロト(濱田龍臣)の相談に乗ってほしいと話す。野口も狩山と同じように罪を背負わされて刑務所に入っているというと、「考えてみよう」といった林は優しくほほ笑み、「一度ぐらい太陽に近づいてみたい」と、狩山をまっすぐ見つめた。
上川隆也“林”、否定していた“太陽”のような木村拓哉“狩山”との間に心の橋がかかる
林が東京都知事の榛名(賀来千香子)の指示で狩山を逃走させたことはわかっていたが、その動機がついに明らかになった。「林区長がお金が欲しかったのは隣の家の家族への補填だったのか」「林区長は自分が被った放火事件の巻き添えの犠牲者への賠償金を得る為に刑務官としての矜持を捨て、都知事の指示に従った。それが自らの正義だと信じて」などと視聴者も納得。
さらに林の「一度ぐらい太陽に近づいてみたい」の言葉に、「狩山さんのことを『太陽』と言ってた林区長が、1度くらいは『太陽』に近づいてみたいって…」「太陽ってまぶしすぎて目がくらむのよねぇ。まっすぐ生きる天性の太陽みたいな人って自ずと敵が増えるしその輝きを削ごうとおとしめられるのかもね。あんな思いしても多くを失っても狩山陸は太陽だった」「林区長と狩山の心に橋が架かった」などの声もあがり反響を呼んでいる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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