テレビの中をゆる~くぶらつく!?さまぁ~ずが笑いの原点をプレーバック!
中堅からベテランへ…ヒットバラエティーを連発
知名度が上昇し個々の魅力が拡散していく中、さまぁ~ずとしての冠番組が増えていく。放送中の「―Qさま!!」('04年~テレビ朝日系)、「モヤさま」や「さま×さま」などはいずれも10年を超える長寿番組に成長している。
三村「以前、深夜のある番組がゴールデンに移動するという話が出たときに『深夜のままのんびりやればいいんじゃない?』という感じで枠移動をやんわり拒んだことがあって。結果、番組が終わっちゃったんです。それからは、放送時間の変更に異論を唱えるのは一切やめました(笑)」
大竹「“なるべく番組のスタイルを変えないでほしい”という軽めのお願いはしますけどね。『モヤさま』は深夜時代から全然変わっていません。街ブラという感じよりは“対街の大喜利”ですかね。あくまで笑いを作りに行ってるんだと。一方、『さま×さま』は全然違います。2人だけで自由にしゃべれることが本当に大きいんです。客前ということでラジオとも全然違いますし」
三村「いい意味で緊張感はあるよな。あの番組はうちらの“ポエム”です」
大竹「ポエム? えっ、ポエム?」
三村「いや、ポエムっていうか…日記? ブログかな(笑)」
大竹「本当にいい番組です。お笑いの人間は、みんなあの形の番組をやりたいんじゃないですかね。でも今は企画が通らないでしょうから、そういう意味で奇跡の番組です。ありがたい!」
テレビでコントを披露!その先にある2人の夢とは!?
どの時間帯、枠、そしてどんな笑いのジャンルにも自然体ではまることができる2人は“上善如水”を地で行くように見える。バカルディ時代から続けてきたコントライブは、ベテランになった今でも定期的に開催し、ことしも単独ライブ「さまぁ~ずライブ11」を全6公演行った。そして、その柔軟さで舞台用のネタを、しっかりとしたテレビコントに仕立て直し、「さまぁ~ずコントTV」('15年&'17年フジ系)で放送するなど、2人はテレビに新たな足跡を残している。
大竹「『自由に企画を立てられるとしたらどんな番組をやりたい?』という質問をよく受けるんですけど、特にないんですよね」
三村「こちらとしたら、ある程度『これをやってください』って言われた方がいいかなと」
大竹「『トークをしてください』って言われればしゃべりますし、『コントをやってください』と言われれば作ります。DVDにもなっていますがフジテレビさんでやらせていただいた『さまぁ~ずコントTV』の感じがいいですね。舞台でやるコントと、テレビで見せるコントは全然違うので、いざテレビ用に作り直してみると、やっぱりコレは舞台用だな、とかね」
三村「そうそう。ただ、『毎週、コント番組をやって』って言われたらムリだけど。コントはそんなにすぐに作るのは難しいしね。まあ、今後の目標は…死んだときに活動を振り返ってもらって『さまぁ~ずってテレビ史に残る人だった』って言われるようになりたい!」
大竹「現状のままだと名前は残りませんよ。今はまだ『ウッチャンナンチャン、ダウンタウン、とんねるず、その他』の“その他”ですから。まだまだ精進していきますよ!」
取材・文=大小田真
(新)さまぁ~ずの神ギ問
毎週土曜 夜7.00-7.57
フジ系
※初回は夜7.00-8.54の拡大版
■発売中
DVD「さまぁ~ずコントTV」
ポニーキャニオン
4104円(税込)