池上彰“池上無双”真意語る「政治家とジャーナリズムの対立構造」必要
10月22日放送の選挙特番「TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ」(テレビ東京系)にジャーナリストの池上彰氏が出演。政治家に対する辛口のコメントが注目を集める“池上無双”について、池上氏がその真意を垣間見せる場面があった。
同局の選挙特番で恒例となっているのが、池上氏による小泉進次郎衆議院議員への密着取材。
池上氏は小泉氏について「(若手と呼ばれていた)最初のうちは初々しかったんですけど、ここのところの演説を見てくると『政治家になってきたな』っていう感じがする」と表現。
この日の放送でも、池上氏は遊説中の小泉氏に直撃インタビューを敢行した。
インタビューの中で「政治を長くやってると駆け引きをだんだん知ってくるようになるでしょ。自分が汚れちまったなって思うことないですか?」と池上氏が聞くと、小泉氏は「元々そんなにきれいじゃない」「そういうイメージを作られているだけ」
とした上で、「政治の世界は駆け引きが上手くないとできない部分もある」「一方で、純粋なまっすぐな思いが人の気持ちを動かすのも事実」と答える。
さらに小泉氏が「忘れちゃいけないものを忘れてなくて、獲得しなきゃいけないことを獲得している政治家になってきたなって(国民から)思われるようにやってかなきゃいけませんね」と続けると、池上氏は笑顔を浮かべながら「巧みに逃げますね」「逃げるという言い方は良くない。巧みに“説明”しますね」とやや辛辣にコメントする。
そんな池上氏の厳しい視線に対して、小泉氏は「池上さんに毎回選挙の時にこうやって鍛えられて“ヒリヒリ”しながら…池上さんとやってて初めて生まれた言葉もいっぱいある。毎回勉強になります」と感慨深げに言葉を漏らす。
池上氏は、政治家とジャーナリストが「相互に批判をしあって、切磋琢磨していくこと」が大事だと強調。
「政治家とジャーナリズムの健全な対立構造があってこそ、民主主義っていうのは維持される」という池上氏の言葉に、小泉氏も「その通り。いい緊張関係がないといけませんね」と同意する。
このインタビュー映像を見た後のスタジオでは、池上氏が「“ヒリヒリ”するというのはやっぱりこちらもそうですよね」と心中を明かした。
「ジャーナリストとしていろんな政治家とある種“対決”をする時に、こちらはこちらでその姿勢が問われる」と、ジャーナリストの側も厳しく評価される対象だと池上氏。
小泉氏とのやりとりについて「今、テレビを見ている方が小泉進次郎という政治家に何を聞きたいんだろう?ということを考えてそれを代弁する」のが自分の役割だとも語る。
さらに「彼は彼でそのことをわかってますから『これには答えなければいけない』というふうに政治家として考える」と、政治家との会話の裏側にある、それぞれの思惑について説明した。
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