「陸王」で好演中の松岡修造が語る熱い役作り「家ではずっと御園社長として過ごしています」
家族からは迷惑がられていますが、家ではずっと御園社長として過ごしています(笑)
ーー聞いているだけで、相当なプレッシャーを感じます。
「その状況では自分の心が崩れたら終わりです。だから、少しでも宮沢社長を演じる役所さんの顔に慣れようと、『陸王』のホームページから宮沢社長の写真をプリントアウトして、家中に貼りました」
ーーそれを目にしながら、御園社長という役を掴んでいったんですか?
「掴むというか、家ではずっと御園さんです(笑)。朝から“今日のご飯は何にしようか”と御園調で話すので、家族全員に迷惑がられています。ただ、報道ステーションやフィギュアスケートの中継では普段通りの松岡修造に戻らないといけない。なかなか大変です」
ーーそうやって、まずは最初の撮影を乗り切った訳ですね?
「テストから間違えずにセリフを話している僕がいました。役所さんのおかげですね。失礼な言い方ですが、目の前にいらっしゃった役所さんはどう見てもこはぜ屋の宮沢社長にしか見えなくて。気づいたら、僕も余裕を持って片田舎の小さな会社の社長に話す感覚になっていました。もし、役所さんが“役所です”とその場にやって来られていたら、僕はまともにセリフを言えなかったと思います(笑)。これが真の役者なんだな、演じることなんだなと感じた瞬間でしたね」