あらま!「トットちゃん!」最終回が自己最高視聴率タイで“終幕”
12月22日に放送された帯ドラマ劇場「トットちゃん!」(テレビ朝日系)の最終回が、11月23日の第38話で記録した最高平均視聴率と並ぶ7.4%を記録したことが分かった。瞬間最高視聴率は昼0時44分に記録した8.0%で、有終の美を飾った。(数字は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)
同ドラマでは、40年以上の長きにわたって「徹子の部屋」(毎週月~金曜昼0:00-0:30テレビ朝日系)の司会を務め、常にエンターテインメント界の第一線で活躍を続けてきた黒柳徹子とその家族の激動の昭和史を描いてきた。
本作に登場する“昭和の大スター”役で、現代の芸能界を代表するタレントたちが続々と出演し、大きな話題を集めた。
22日の最終回では、来日した“恋人”カール・祐介・ケルナー(城田優)から連絡を受けた徹子(清野菜名)が、急いで葉山のホテルまで向かい、掛け替えのないひとときを過ごす。そして今度は徹子が祐介の元を訪れると申し出るも、祐介はある決意を胸に秘めていた。
祐介の体に何が起きたのか、「離れていても愛し合える」と互いの愛を固く信じ合ってきた2人。その後、徹子があらためて祐介のスイスにある別荘へと向かうと…という物語だった。
そんな、黒柳徹子本人が長年、ひっそりと胸にしまってきた“国境を超えた恋”が描かれた本作も、いよいよ終幕のときを迎えた。
なお、最終回にはこれまでの名シーンが盛り込まれ、父・守綱(山本耕史)と母・朝(松下奈緒)との恋や、トモエ学園校長・小林宗作(竹中直人)、森繁久彌(近藤真彦)、渥美清(山崎樹範)、沢村貞子(浅野ゆう子)、NHK職員・大岡龍男(里見浩太郎)、NHK講師・河毛博(ディーン・フジオカ)、劇作家・飯沢匡(高橋克典)ら、これまで徹子の人生を支え、導いてきた懐かしい顔ぶれが印象的なシーンと共に復活する場面も。
黒柳自身、最終回の直前に「私は、ドラマを見ていて『ちょっと、すてき過ぎないかな?』とも思いましたが、皆さんにそう思っていただけたらうれしいです。
私の半生をそんなふうにドラマで描いていただいて、本当にありがとうございました。ドラマを作ってくださった関係者の皆さまに、感謝しております」とコメントを寄せていたが、黒柳の半生を通して、若い人たちも日本の芸能界の歴史に触れることができた。
22日に最終回を迎えると、SNSでは「まだまだ見ていたい!」「3カ月じゃ短いよ~!」といった具合に、“トット助ロス”を叫ぶ声も少なくない。
個人的にも「あらま」という清野“徹子”の絶妙なリアクションが見られなくなるのは残念だが、他のドラマよりは“ロス”が少なくて済みそうだ。
だって、これからもずっと平日の昼0時には“お昼の恋人”黒柳徹子に会えるから。