「黒蜥蜴」は運命的に出合った作品
――三島さんの戯曲は口語調な部分もあり難しいかなと思われますが、そこも含めての挑戦ですね。
そうですね。三島さんの作品は、すごく詩的なんですよね。すごく言葉の数が多いように思われるかもしれないですが、ちゃんと読みといていくと、すごく詩的でおしゃれなんです。テレビとか小劇場でやっていると、まず触れることがなかった作品なので、大きい舞台でそういう話し方をしている役者さんを見て、ちょっと憧れはあったんです。「ああいう口語的なせりふをしゃべってみたいな」って。だから、すごく今はわくわくしています。
音に頼ったりとか、勢いでせりふを言ったりとか、そういうことをしないようにしていきたいです。言葉には全部意味があって、力があってというお話しをルヴォーさんとしていて、今まであまり考えてこなかった台本との向き合い方をより感じるようになりました。
――三島さんという作家について、思うことはありますか?
舞台を見る全然前ですけど、三島さんを初めて知ったのが、「黒蜥蜴」でした。行きつけの喫茶店に、「黒蜥蜴」の本が置いてあって読んだんです。その後、舞台を見て、今回出演のお話しをいただいて…運命的なものを感じますね(笑)。
――最後に、印象的なシーンを教えて下さい。
黒蜥蜴と明智さんの恋ですね。すごく情熱的で、本当にお2人のすてきなシーンがあるんです! ソファーの中に明智さんがいて、本当にソファーをめでるように黒蜥蜴がソファーにキスするんです。そこは中谷さんの艶っぽさが本当にすてきです!
■日程:【東京公演】2018年1月9日(火)~28日(日)@日生劇場、【大阪公演】2018年2月1日(木)~ 5日(月)@梅田芸術劇場メインホール
■原作:江戸川乱歩
■脚本:三島由紀夫
■演出:デヴィッド・ルヴォー
■出演:中谷美紀 井上芳雄 / 相楽樹 朝海ひかる たかお鷹 / 成河 ほか
【HP】http://www.umegei.com/kurotokage/
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