「第7回アニマックス大賞」大賞受賞作品「書家」で声優初挑戦の中尾明慶を古川小百合がホメ殺し!?

アニメ芸能一般

2010/03/14 17:55

「書家」完成披露試写会に出席した山崎バニラ、中尾明慶、古川小百合（写真左から） (C)Production I.G・アニマックス

CS放送のアニメ専門チャンネル・アニマックスが主催するシナリオコンテスト「第7回アニマックス大賞」の大賞受賞作品「書家」（脚本：西道賢二）がアニメ化され、3月27日（土）に放送されることが決定。放送に先駆けて9日、都内で完成披露試写会が行われ、主要キャラを演じる中尾明慶、古川小百合、「書家」の制作過程などに迫った特番のナビゲーターを務める活弁士・山崎バニラが出席した。

「アニマックス大賞」は、アニメ界のこれからを担う人材発掘を目的に、'02年から開催されている本格的なアニメシナリオコンテスト。第7回大賞受賞作品の「書家」は、アニメ「攻殻機動隊 S.A.C」シリーズなどを手掛けたProduction I.Gによって制作された作品で、自分の描いた絵や文字に不思議な力を持たせることができる秘術「画仙道術（がせんどうじゅつ）」の使い手たちの戦いを描いたアクション活劇。物語は江戸の町で、化け物が出る怪事件が発生。画仙道術の長は、それが幕府に反旗を翻す者たちの策略だとつかみ、弟子の墨屋紙朗（すみやしろう）を呼び寄せるが、紙朗は江戸への道中、同じ力を持った妙な男に命を狙われる。

声優初挑戦で、主演の墨屋紙朗役を務めた中尾は「決まった絵に声を入れるのは難しかったですね。“ハッ”とか“やぁっ！”というせりふは経験がなかったので、なかなかうまくいきませんでした」と固い表情。しかし、「声優の方にあこがれていたので、今後も勉強していけたら」と意欲を見せた。作品については、「描いた絵が実物化するということは、すべての人が持つあこがれなんじゃないかと思います。そこにド派手なアクションとハラハラドキドキ感を交えた素敵なアニメです」とまじめにPR。しかし記者からの、「自分だったら何を描いて実体化させたいか？」との質問には、「めっちゃかわいい女の子を（笑）。理想の女の子を描いて、僕の自由自在に…」と表情を緩ませ、笑いを誘った。

紙朗の仲間で、同じく画仙道術の使い手・額野絵名（がくのえな）役の古川は「とてもパワフルな絵で、押し迫ってくる迫力を感じました」と感想を語り、「アクションシーンがメーンでしたので、瞬発力を大事にしました」とアピール。共演の中尾から刺激も受けたようで、「初めてとは思えないような演技だったので、どうしてそんなに謙虚なのか不思議です（笑）」と絶賛。さらに、「男性も女性も母性をくすぐられる。現場のムードを作ってくれてた気がします」と続けると、中尾は「こんなに褒められてどうしよう!?　今日は帰れないよ〜」と骨抜き（!?）にされた様子。

一方、ナビゲーターとして作品に携わった山崎は「応募した作品が素晴らしいアニメになったことを、西道先生の気持ちで見ると感動も新たになりました。自分の作品がアニメになるというアニマックス大賞のシステムは、本当に素晴らしいです」と賞の功績をたたえた。そして、「西道さんはこれからの活躍が期待されるので、アニメ作家が誕生した瞬間を目撃し、その成長をみんなで見ていけたらと思っています」と呼び掛けた。

なお、アニマックスでは「第8回アニマックス大賞」を募集中。今回から、脚本を募集する「シナリオ部門」のほか、新たに映像作家の登竜門として「映像部門」を新設している。第8回のテーマは自由で、大賞賞金は各部門共に100万円。詳細は公式サイトで。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。