小室哲哉【引退会見全文2】音楽制作への葛藤と引退を決意するまで
メンバーや近い人間と話をするのが最初であるべきかもしれなかったのですが、メディアの皆様が、応援してくださる方、支援してくれる方、一般の方、興味を持たれている方、興味を持たれない方を含めて、皆様が報告していただくことになるので、まずは皆様のカメラや映像を通して、お伝えするのが先決かなと思いまして、本日急遽お集まりいただいた次第です。
この言葉だけではまだまだ足りないのですが、今音楽を依頼している皆様と話さなければいけない。メンバーもそうです。特に妻のKEIKO。当然昨日まで話を、経緯を話していますが、これから熟慮して、どうやっていこうかということを少しだけ時間をいただきたいなというのが甘いですが、僕の考えです。
僕はですね、基本的にテレビを中心とする芸能の方の仕事とは多少違うので。本日退きますといっても、この夕方から姿を消すというのがなかなか見えにくい職業というのもあるので、お話させていただいておりますが、今回みなさま(メディア)の向こう側にいらっしゃる応援してくれた方、いいなと思ってくれた方、ご興味を持たれない方も含め、ご迷惑をかけた償いとして、音楽生活の引退とさせていただきます。
僕にとって、今までの皆さんの報道の対応の仕方とは様子が違うかもしれません。取材を受けてまだ5日かしかたっていないので、今後の生き方であったりとか身の振り方とかは少しお時間をいただいて考えたいと思っています。それはKEIKOのことも含めてですが。
勝手な苦渋の決断ではあります。本当に。でも今回のご迷惑、お騒がせした中での、僕の償いはこれが精一杯です。これからどれほど生活水準がさがったりとかはかり知れません。全くわかりません。ただこういった場所で皆さんに注目していただけるのはもしかしたら最後かなと思っています。実直にうけいれようと思っています。
TMネットワークからはじまって今年で35年になります。本当に関係者、スタッフの皆様、メディアの皆様…がいなかったら世の中に僕の音楽が広がるわけもなく、本当に皆さんあってと思っています。35年近く本当にありがとうございました。心から感謝しています。
まだ本当に(報道から)一週間足らずなので戸惑いも正直ありますが、まずは皆さんの報道というものを通して、その向こうにいる方たちに知っていただくのが先決かと思って、ここに今座ってしゃべっております。
少し長くなりましたが本当に心より感謝いたします。ありがとうございました。
(引退会見全文3に続く)