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「めちゃイケ」支えた放送作家が語る「フジテレビのバラエティーが復活するには」

2018/04/15 15:31

元祖爆笑王が立ち上げから22年携わった「めちゃいけ」出演メンバーたち
元祖爆笑王が立ち上げから22年携わった「めちゃいけ」出演メンバーたち 2011年撮影

14日の「週刊フジテレビ批評」(朝5時フジテレビ)に、3月に終了した「めちゃ×2イケてるッ!」の放送作家などで活躍する元祖爆笑王が出演。博報堂若者研究所の原田曜平と、バラエティー番組の現状や抱える問題などを対談した。

22年間続いた「めちゃイケ」に番組立ち上げから携わっていた元祖爆笑王は、「めちゃイケ」は単なるバラエティーではなく「タレントによるバラエティー」だったという。60年近いテレビの歴史の中でバラエティー番組の企画は出しつくされつつある。そんな中でビートたけしや明石家さんまが出演していた「オレたちひょうきん族」、とんねるずの「とんねるずのみなさんのおかげでした」、当時20代だったナインティナインらを土曜のゴールデン枠に起用した「めちゃイケ」など、力のある新しいタレントを発掘し、タレントに企画をあわせる「タレントバラエティー」こそが、その時代の新たなバラエティー番組を生み出せると語った。

だが現在そんな「タレントバラエティー」が見られない要因として、番組を牽引できるタレントが少ないというほかに、芸人志望の若者も「自分の番組」よりは「既存の番組の企画」に出たいという者がほとんどで「『イッテQ』のロケに行きたいとか、ネタを作らなくても『アメトーーク!』があるんだから、トークがうまければいいんでしょ?という若手が増えている」と語った。

また制作側に関しても、昔のバラエティーディレクターは若手時代に局から枠を与えられ、深夜を中心に多くの実験番組を作れる機会を与えられていたが、バラエティーの数字が厳しい現状では全くなく、若手のディレクターが育っていないと指摘。フジテレビにおいても「『めちゃイケ』の次世代を探るために様々な芸人によるユニット番組を作っていたが、すぐに終わらせてしまう、これがもったいない」と語った。

最後に原田が「フジテレビのバラエティーが復活するために必要なことは?」という質問をすると、元祖爆笑王は「若手ディレクターが新たなタレントの発掘をしていくこと」を挙げた。

昔に比べて近年お笑いライブなどにテレビ局関係者が来なくなった現状を踏まえ「バラエティーの若手のディレクターやADがライブなどいろんなところに足を運んで、こいつのために番組を作ろうと思えるタレントを探してほしい。芸人も業界関係者が来るから自分のネタやライブを頑張るのに、今はどの事務所のライブでもテレビ関係者を見かけない」と指摘した。

また最後に「『めちゃイケ』が終了したことで22年間続いたバラエティーの作り方がリセットされた今、若手のディレクターやADが新しい番組の作り方を考えていった方が当たる確率が高い」と、未来を担う制作者たちにエールを送った。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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