今期“月9”は、長澤まさみ×ルパン三世×ナインティナイン!?「コンフィデンスマンJP」秘話
コメディーセンスはお笑い芸人から
1973年生まれの古沢氏。その笑いの原点は、幼少期~青年期にあった。
「お笑いは小さいころから好きで、いろいろな影響を受けています。『8時だョ!全員集合』(1969年~1985年TBS系)や、『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(1976~1986年テレビ朝日系)から」(古沢氏)
脚本を書く上で影響を受けたお笑い芸人を聞くと、ナインティナインの名前が挙がった。
「当時のダウンタウンさんがすごい人気で、その後に出てきた若手お笑いコンビは大体ダウンタウンさんっぽくて。特にツッコミの人が浜田雅功さんのツッコミスタイルが多かったんです。
そんな中で、矢部浩之さんが敬語で下から岡村隆史さんにツッコむということをやり始めて、ボケが上でツッコミが下という関係性が『面白いし新しい』と思ったんです。
コンクールに応募した(自身の)デビュー作に出てくる2人はそういう関係性にしました。多分、『リーガル・ハイ』もその形を受け継いでいると思います」(古沢氏)
月9だから明るく!というコンセプト
これまでラブストーリーが多いという印象の強いフジテレビの月曜9時としては異色のテーマを掲げた本作。だが、この枠だからこそ“明るさ”にこだわった。
「僕は月9枠ということを意識したことはないですけど、月曜日なので、一週間頑張ろうって元気になれるような作品がいいかなとは思います。
今の若い方は月9にイメージを持っていなそうですけど、どんな作品でも笑いは必要だし、入ってくるものだと思うので。好きになってもらいたいという思いの中で、クスッと笑ってもらえるようなことをやっていきたい。明るく元気な気持ちになってもらいたいと思っています」(古沢氏)
4月23日放送の「美術商編」のターゲットは美術評論家・城ヶ崎(石黒賢)。ダー子たちはピカソの贋作を持ち込み、城ヶ崎に詐欺を仕掛ける。
月曜の夜に笑える作品を――稀代のストーリーテラーがそんな思いで紡ぐ「コンフィデンスマンJP」。次はどんな手でだましてくれるのか、楽しみは尽きない。
取材・文=magbug
毎週月曜夜9:00-9:54
フジテレビ系
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