秋風先生、あり“が”とう。絶妙なイントネーションにドキッ【朝ドラの裏側をのぞきたい!(16)】
この「ありがとう」というせりふをめぐっては、本作の岐阜ことば指導を務めている尾関伸次が、NHK岐阜放送局ご当地サイト内の特集で詳細に解説している。
岐阜ことばでは、「ありがとう」の「が」を強く発音する。だが、鈴愛は上京後、岐阜ことばと標準語を場面によって使い分けているという。
「イヌだけが友だち」という秋風は、楡野家の面々に「ご家族は本当に、鈴愛さんのことを愛しているんですね。ここは、まるで桃源郷のようだ」と言う。
そんな、鈴愛の故郷・岐阜に“自分の持っていない何か”を見つけてしまった秋風に、鈴愛が掛けたのは“桃源郷”バージョンの「ありがとう」。秋風の背中にどこか哀愁が漂って見えたのは、こうした方言の演出の力もあるのかもしれない。
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