“美人三姉妹”真木よう子&井上真央&桜庭ななみ「家族の絆に感動」
――真木さんはしっかり者の長女・静花、井上さんは喜怒哀楽が激しくてケンカっ早い次女の梨花、桜庭さんは自由気ままでお調子者の三女・美花を演じられました。それぞれのキャラクターとご自身の共通点はあるのでしょうか?
真木「私はどちらかと言うと、次女の梨花に近いかな。梨花と同じように言いたいことを言うし、周りからもそう思われているんだろうなと思います(笑)」
井上「私は静花と梨花の間ぐらいですね。しっかりしなきゃいけないというのもありつつ、たまに言いたいことをはっきりと言ってしまう事もあるので…梨花ほどに激しくはないですけど(笑)」
桜庭「私はそのまま美花だと思います。姉と弟がいるんですけど、3人の中でも一番自由に好きなことをやらせてもらっているので。あと、現場では真木さんと井上さんが本当のお姉ちゃんのように親切にしてくださったので、安心して三女でいることができました」
――父親を演じたキム・サンホさん、母親役のイ・ジョンウンさんと共演された印象は?
真木「アボジ(父)は現場の盛り上げ役でした」
井上「アボジはお酒が大好きで、みんなで一緒に飲みに行ったこともありましたよね。そのときに真木さんから『アボジ、帰るよ』と言われていたのが印象的でした(笑)」
真木「オモニ(母)も温かい人で、本当に大好きになっちゃいました。お芝居に対してもすごく熱があって、相手のことを考えならお芝居をされる方でした」
桜庭「オモニはいつもキムチとかを持ってきてくれて。それがすごくおいしいんですよ」
井上「白いご飯さえあればいいぐらいの“おかずセット”が並ぶんです。それに、ご自身が出ていないシーンでもずっと見ていてくださって…本当に優しい方でした」
――この作品は高度経済成長期という時代の波に翻弄されつつも、強くたくましく生きる家族の物語です。完成した映画をご覧になって、どのような感想を持たれましたか?
桜庭「一人一人が明るく力強く毎日を送っている姿と家族の絆に感動しました。私が演じた美花はある人を好きになり、母親から結婚を猛反対されるんですが、そこにも親子の絆が見えて、すてきな家族だなと思いました」
井上「ここまでぶつかり合える家族はいいなと思います。信頼があって、思いやりもあるからこそですし、そういう家族は私にとって理想ですね。国境や血のつながりを超えて運命を共にすると決めた家族の覚悟や、理屈ではない愛がたっぷり詰まっています」
真木「どんな環境であれ、どんな形でも家族が幸せと思える生活ができたら、それが一番いいんじゃないかと。『たとえ昨日がどんなでも、明日はきっとえぇ日になる』という監督の伝えたかったメッセージが心に響く作品になっていると思います」
6月22日(金)公開
監督・脚本=鄭義信/出演=真木よう子、井上真央、大泉洋、桜庭ななみ、大谷亮平ほか